自立支援」カテゴリーアーカイブ

新型コロナウイルスへの対応について

今年もエンジェルサポートセンターと連携した自立支援プログラムが、北海道、青森、岩手、福島、東京、神戸、福岡、熊本、沖縄、の全国各地の児童養護施設で行われていますが、新型コロナウイルス感染の影響を鑑み、それぞれ年間予定途中での中止、延期、施設内のみに限定して実施、規模の縮小、などの対応を行っています。
このページでも例年に比較しておしらせが減ってしまっていますが、そのような事情によるものです。
現在は状況の推移を注視している状態ですが、またおしらせできるようになりましたら更新して参ります。

岩手県での自立支援プログラム2019

2月13日、岩手県の児童養護施設からの自立を控えた高校生が参加した「エンジェルサポート岩手自立支援プログラム」が行われました。

県内7施設から集まった16名の高校生は、朝9時から16時まで一日多くのことを学びました。社会人として働く上でのポイント、ビジネスマナー、調理実習、消費契約、お金の使い方、といった内容です。それぞれ専門の講師から講義と実習で体験的に学習しました。誰も居眠りもせず!

異なる施設から集まることで、講義の内容はもとより、同じ立場でお互いによい影響を与え合える刺激になったのではないかと思いました。
またそれぞれの施設の職員の皆様がともに参加し、寄り添いながら体験を共有している様子も見られました。より学びが強化されることと思います。

16名の皆さんの春からの新生活がより安心でよりスムーズであることを心より願います。

自立支援プログラム修了式 2019東京

2020年2月2日、立川市リスルホールにて、昨年から行われてきた2019年度エンジェルサポート自立支援プログラムの最終回と修了式が行われました。
今回のセッションでは児童養護施設出身の先輩社会人の4名の皆さんが講師とアシスタントとして参加してくださいました。

午前は社会人のためのビジネスマナーというテーマで、社会人として企業で働きながら想定されるトラブルや選択肢を想定したゲームを行い、イメージをつけていきました。実際に働いている人たちの意見も参考にして様々な印象を持っていたようでした。「挨拶したのに無視されるとか大人でもあるの…?」といった意外そうな声も聞かれました。

午後は先輩たちの自立の頃や今の暮らし、仕事、人間関係など、個人的な話を少人数に分かれて話す時間としました。金銭管理ができなかったこと、転職したこと、新しい家族を持つこと、さまざまな話をしていたようでした。
ある先輩は「勉強が嫌いだったから進学せず就職したけど、働くと当たり前に毎日勉強するし、資格試験も受けるし、頭悪いやつは仕事ができないとわかったよ」と高校生たちに話していました。先輩同士で「自分のほうが難しい資格を持ってる」「いや受験しただけで合格してないから」など張り合う姿も見られました。

その後は参加者の高校生と先輩と講師スタッフ皆で、ケーキをいただきながらお茶の時間にし、これまでの時間やこれからの進路のことなどで語り合いました。今年の参加者は特に仲が良くて誰とでも一緒に過ごして色々の話ができることが、より効果を高めていったのではないかと思いました。

最後に修了式を行いました。全員に修了証を授与し、自立に向けての決意表明を、このプログラムの実施へのご支援をいただいたホンダ販売労働組合様、また見守り続けていただいた施設の職員の皆様の前でしっかりと語りました。

解散後、先輩のひとりが「自分も高校生のときにエンジェルサポートに出たかった」とつぶやきました。楽しそうで仲良さそうで勉強できるからだそうです。その声は修了したばかりの高校生たちにはどう聞こえたでしょうか。
参加者それぞれ進む道は異なりますが、これまでの先輩がそうであったように、悩みながらぶつかりながらも、よりよい人生を生き生きと過ごしてほしいと願います。

実施にあたりご支援ご協力いただきましたすべての皆様に感謝申し上げます。東京でのプログラムは修了しましたが、これからは北海道から沖縄まで全国各地で修了の時期となります。またAOKI様のご支援によるビジネススーツのプレゼントも行っていきます。

今後とも多くの若者の支援になれるよう、これからも努力して参ります。

2019自立支援 ウェルビーイングワークショップ

12月15日、立川市リスルホールにて、自立支援プログラム東京会場の今年3回目のセッションを行いました。

今回は幸せとはなにか?というテーマで、人間の幸福についての研究から、どのような条件が人を幸せに感じさせるのか、それを満たすためにはどのようにすればよいのか、皆で実際に体験しながら学びました。

グループに分かれてさまざまなワークを行いました。自分が感じていること、お互いに思っていること、などを紙に書き出して表現していきます。それをメッセージにして相手に伝えていきます。最後にはグループごとに発表をして伝えていきます。さらに個別にメッセージを書いて手渡します。

一日がかりのワークでしたが、参加者の皆さんは最後まで熱心に楽しんで取り組んでいました。

参加者のアンケートでは以下のようなコメントがありました。

  • 自分に自信が持てるようなプログラムだった。
  • 自分の性格についてこんなに考えたのが初めてで、勉強になりました。
  • 感謝大切!なんか仲良くなれた!
  • みんなそれぞれのいいところがあり、いいと思った。

次回はいよいよ今年度の最終回となります。それぞれの進路が決まり新生活への準備が始まる頃です。エンジェルサポートセンターでは、社会的養護から自立を迎える多くの皆さんへの支援を今後も続けてまいります。

2019自立支援 法律と契約/暮らしとお金

11月24日、立川市女性センターアイムにて、自立支援プログラム東京会場の今年第2回めのセッションを行いました。

午前は司法書士の皆様を講師に招き、法律と契約について学びました。午後は株式会社アクセンチュアの社員の皆様にお越しいただき、金銭管理を学ぶ時間としました。どちらも重要なテーマで内容も難しいのですが、工夫していただいてとても取り組みやすく進めていただきました。

午前の契約については、チームごとに分かれてクイズに答えていくことで悪質商法や契約トラブルなどの事例について考えていきます。まず問題が出されて選択肢のうち第一印象で正解だと思うものを上げていき、そこからグループで話し合って答えを決めていきます。その話し合いの過程でも、実際に同じような経験をしたことがある人がいたり、第一印象ではAという選択肢を選んだのは一人で、他の全員がBを選んだのに、話し合いの結果、グループとしてはAに決定する、という様子も見られました。単に多数決ではなく何が正しいのかを考えることができていると思いました。

午後は金銭管理として、施設を出て一人暮らしをする状況を想定して、一ヶ月の家計の収支を計算することを実際にやってみました。支出の費目はどのようなものがあるか、それぞれどの程度の金額が必要なのかを、自分一人ではなくグループで相談しながら行うため、それぞれの価値観が異なっていたり、金銭感覚の違いも現れてきて、とてもおもしろい様子でした。

進学希望の人たちのグループでは、学費や生活費を自分で捻出するため、どうしてもアルバイトの時間が長くなってしまい、学業に支障をきたすのではないかと心配する声がありました。そこで前回学んだ給付型奨学金や学費免除の制度を使うことで、どの程度の援助になるのかを実際に電卓を叩いて計算してみました。前回は制度としては学んだものの、こうして自分のこととして体験することで、より理解が深くなり身についたようでした。

今回は法律や家計のテーマでしたが、実際にはそこから自分自身がどのような暮らしをして、何に消費をすることで何を重視する人生を送るのか、それをお互いに知る機会だったと思います。一人ひとりが自分の考える幸せな人生を送ってもらいたいと、エンジェルサポートセンターでは願っています。