2018 謹賀新年

あけましておめでとうございます。

旧年中もまたお世話になりました。まことにありがとうございました。

2017年は熊本県での自立支援プログラムを始めることができました。
FITチャリティプログラムでのご支援をいただけることになりました。
小学生からのプログラミング学習の機会を始めることができました。
アフターケアイベント「多摩ユースサロン」は毎月開催しています。

皆様のご支援をいただき、2018年もよりよい活動を続けてまいります。
本年も何卒よろしくお願い申し上げます。

 

契約と法律 / 暮らしとお金 / 保護者会

12月17日、2017年度第4回の自立支援プログラムを実施しました。

今回は司法書士会の講師による法律と契約についての学習と、コンサルティング企業の皆さんによる家計についての学習のプログラムを行いました。

午前中は東京都青年司法書士会の皆さんを講師に迎え、法律と契約として、生活する中で想定される法律と契約に関係する困ったことを実際の事例を元にクイズ形式にして、それぞれの選択肢のどれが正しいのかをグループに分かれた高校生たちが考えました。どの選択ももっともらしく、また問題の内容も悪質商法、労働契約、など、実際に若者に起こり得る内容だったため、真剣な議論で盛り上がっていました。

また「親の借金を子供が返済する義務があるか」といったテーマでは、親子であっても連帯保証人でない場合には借金の相続が放棄することができることについて、複数の参加者が知らなかったと答えていました。もしかしたら実際にそのような立場であったのかもしれません。そうだとしたら大きな意味のある時間であったと思います。

午後にはアクセンチュア株式会社のコンサルタントの皆さんがご担当いただき、生活する上での家計について考えました。高校卒業後の進路ごとにグループ分けをして、就職、進学、それぞれで実際の想定をしながら収支を計算するワークを行いました。

実際の例や賃貸情報を見て説明をした後、グループごとに話し合いをしながら費目と金額を書き出していきました。自分の考えだけでなく話し合うことで想定していなかった費用が必要だと知ったり、お互いの金銭感覚の違いについても知ることができました。

参加者からは「トラブルの対処法を学ぶことができた」「お金が足りないことがわかっていなかった」「節約のアイデアを今後使っていこうと思った」といったコメントがありました。一方で「法律はごちゃごちゃしていてあまり分からなかった」「お金の管理の方法を他にも知りたい」「クレジットカードについてももっと知りたい」というコメントもありました。

内容が複雑で一日で網羅することが難しい内容でしたが、必要性や興味について感じてもらえる機会となればいいと思います。また地域の法律のプロとの接点ができたことで、本当に困ったときの相談先の機会となるといいのではないでしょうか。

また、この日は参加している高校生の皆さんを支える施設職員、里親の皆様を招き、プログラムの見学と保護者会を行いました。短い時間でしたが8月からこれまでの様子を共有し意見交換もできて、春の退所時期に向けて自立に向けての準備がより充実するような機会としました。

 

多摩ユースサロン 2017年12月

雲ひとつない快晴の12月10日、西八王子の無料塾、オリーブみらいさんのお部屋をお借りして、多摩ユースサロンが行われました。

改装されたばかりのお部屋はきれいで、広く、落ち着きがあって、購入したSONYのおしゃれなスピーカーから流れる心地よい音楽もあって、まるでカフェのような雰囲気の中で、楽しい時間を持ちました。

「えっ!?仮面ライダー???」
「ライダーなのにドライブなのっ!?」
卒園生が持参した『仮面ライダードライブ』のフィギュアを見ての驚きの声。
またフィギュアの繊細な作りに、感嘆したり、写真撮影会になったりもしました。

「あげたて豆乳ドーナッツ!?」
これも、卒園生が以前バイトをしていた『くら寿司』に、まだ行ったことのないスタッフが、お勧めメニューを聴いた時の答えに驚いた声です。さすが、サイドメニューが豊富なくら寿司!…お寿司ではないところがユニークです。

もちろん今回も弁護士さんが参加されましたので、さまざまな質問がありました。
例えば、国民健康保険料を支払わないでいるとどうなるの?
納付期限を過ぎると督促状が届き、それも期限を過ぎると市役所から連絡または訪問があり、それでも支払わないでいると銀行口座や給与の差し押さえという恐ろしい事になってしまうようです。大事なのは、とにかく市役所へ行き、現状を説明すること!それにより、一部免除や軽減制度、分割納付等になるかもしれません。

「今は、お金がない」「体の調子が悪くて、働けないし…」とあきらめてしまう事で、損をするのは自分自身です。ましてや、いざという時に病院に行くと全額負担になってしまいます。自分自身を守るためにも、市役所へ行って相談してみましょう。

このように、多摩ユースサロンでは話題がさまざまです。プチ自慢、過去の体験談、お悩み相談、恋愛トークなどなど…話題は自由です。もちろん、何も話さなくてもその場を楽しむのもありです。あなたも、多摩ユースサロンに来てみませんか?施設職員もエンジェルスタッフも弁護士さんもそして仲間もあなたをお待ちしています。

2017 身だしなみ講習会

12月3日(日)、社会人になる前の身だしなみを学ぶ「2017エンジェルラウンジ身だしなみ講習会」を実施しました。

今回も資生堂社会福祉事業財団のご支援をいただき、資生堂ジャパン、AOKI、両社の皆様に講師を御担当いただきました。自立を控えた児童養護施設と里親家庭から高校生男女17名が参加し、講習会を行ないました。

 

午前は資生堂の皆様による女子のメーク講座、男子のスキンケア、ヘアケア講座が行われました。経験豊富な講師陣によって、個性を生かした自分らしいメークのポイントを教えてもらいながら、学生のおしゃれではなく社会人としての身だしなみを学んでいきました。終了後には女子には口紅を、男子にはヘアケア製品がプレゼントされました。

午後はAOKIの皆様によるスーツ講座を行いました。参加者の中から男女一名ずつスーツモデルになってもらい、実際に着用した姿を見ながら、スーツの選び方、着方、小物との合わせ方など、丁寧に教えていただきました。男子はネクタイの結び方を実習し、そのネクタイをプレゼントしていただきました。

参加者のアンケートからは「細かなところまで教えてもらえた」「ここでしか学べないことがあった」「来てよかった」といった声がありました。また講師スタッフについても「丁寧な対応をしていただき嬉しかった」など、安心して一日参加できた様子が見られました。

春からの新生活では誰でもそうであるように新人としての苦労があるものですが、今日学んだ身だしなみの基本は、一生どこへ行っても通用する内容です。自信を持ってそれぞれの進路でチャレンジするきっかけになることを願っています。

 

わたしのみらい2017 プログラミング/先輩に聞く

11月23日に社会的養護からの自立支援のためのキャリア教育プログラム「わたしのみらい」を行いました。今回もアクセンチュア株式会社を会場としてお借りしました。また講師・スタッフとして多くの社員の皆様にもご協力をいただきました。

児童養護施設と里親家庭で生活する、中学高校生と職員の計9名が参加。自立に向けて職業や人生について考える機会としました。

午前中はiPadを使用した教材「Swift Playgrounds」を使ってプログラミング学習を行いました。それぞれ一人一台のiPadを使ってスタッフのサポートを受けながら自分の理解に応じて進めていきました。説明がなくてもどんどんと理解を深めていく様子が見られました。

午後は児童養護施設出身の先輩三名にご参加いただき、それぞれのこれまでの人生についてお話しいただきました。学生時代に何を考えていたか、そこからの進路について、仕事について、結婚のこと、家族のこと、など、丁寧にお話しをいただきました。その後、少人数に分かれてテーブルごとに話をする時間としました。

参加者へのアンケートでも、この時間について「体験を聞けて今後に生かそうと思った」「自分と同じような生活をしてきた人と話ができて将来の見通しが見えた」といったコメントがありました。出身者の方と話をする機会のあるなしは施設によって異なりますし、里親家庭ではなおさらです。このような時間を設けることができたのはよかったのではないでしょうか。

多くの人との出会いと経験が、次の世代の若者が社会で活躍できる機会に繋がるよう、これからも支援を続けていきます。