就労支援」カテゴリーアーカイブ

11/23 キャリアプラス ホテルのお仕事 を開催しました

11月23日、ホテルハイアットセントリック銀座東京にて、「エンジェルキャリアプラス ホテルのお仕事」を開催しました。

初めての開催でしたが、施設の中高生と職員の皆さんとで27名のご参加がありました。

ホテルの仕事とはどのようなものがあるのか、働いている人はどんなことを考えているのか、働く人のためにホテルはどのようなことをしてくれているのか、初任給は、など、多くの話をしてもらいました。

また児童養護施設出身のスタッフからも話があり、参加者からの質問にも答えていただきました。

さらにホテル内の見学をさせてもらい、スイートルームやオフィス、スタッフの皆さんの食堂まで見学することができました。自分が実際に働くとしたら、というイメージができたのではないでしょうか。

開始時に「ホテルで働くことに興味のある人は?」とたずねたところ、2,3人の手が挙がりましたが、終了時に同じ質問をしたところ、半分くらいの児童が手を挙げました。

就労の機会と継続への支援を行うこのプログラムは、年度内にまだ開催予定です。ご興味のある方はご連絡ください。ご案内をお送りします。

わたしのみらい2017 プログラミング/先輩に聞く

11月23日に社会的養護からの自立支援のためのキャリア教育プログラム「わたしのみらい」を行いました。今回もアクセンチュア株式会社を会場としてお借りしました。また講師・スタッフとして多くの社員の皆様にもご協力をいただきました。

児童養護施設と里親家庭で生活する、中学高校生と職員の計9名が参加。自立に向けて職業や人生について考える機会としました。

午前中はiPadを使用した教材「Swift Playgrounds」を使ってプログラミング学習を行いました。それぞれ一人一台のiPadを使ってスタッフのサポートを受けながら自分の理解に応じて進めていきました。説明がなくてもどんどんと理解を深めていく様子が見られました。

午後は児童養護施設出身の先輩三名にご参加いただき、それぞれのこれまでの人生についてお話しいただきました。学生時代に何を考えていたか、そこからの進路について、仕事について、結婚のこと、家族のこと、など、丁寧にお話しをいただきました。その後、少人数に分かれてテーブルごとに話をする時間としました。

参加者へのアンケートでも、この時間について「体験を聞けて今後に生かそうと思った」「自分と同じような生活をしてきた人と話ができて将来の見通しが見えた」といったコメントがありました。出身者の方と話をする機会のあるなしは施設によって異なりますし、里親家庭ではなおさらです。このような時間を設けることができたのはよかったのではないでしょうか。

多くの人との出会いと経験が、次の世代の若者が社会で活躍できる機会に繋がるよう、これからも支援を続けていきます。

わたしのみらい2017 7月

7月29日(土)に、キャリア学習プログラム「わたしのみらい」特別編として、進学支援のセッションを行いました。

里親家庭の高校生から進学相談があったため、今回もアクセンチュア株式会社のご支援をいただきながら、個別相談として、進路について一緒に考え、資金計画や手続きについての情報を集めて資料を作成しました。

いつも思うのは、この作業を高校生自身や個人である里親さんが行うことはとても大変な作業だということです。経済的な支援が存在しながら準備の段階で燃え尽きてしまうという話も聞きました。何かのデータベースができればとも考えていますが、それぞれ個別の団体や企業が行う奨学金や毎年変わる大学等の制度について常に最新の情報を収集しまとめることも大変な作業です。

せっかくの制度ですので、より多くの子どもたちがその意欲と能力に見合った教育を受けて社会に出ていくことを、これからも支援していくつもりです。

わたしのみらい2016 プログラミング/キャリア学習

2月5日(日)に社会的養護からの自立支援のためのキャリア教育プログラム「わたしのみらい」の今年度第3回目のプログラムを行いました。今回もアクセンチュア株式会社を会場としてお借りしました。また講師・スタッフとして多くの社員の皆様にもご協力をいただきました。

参加者は東京や近県の児童養護施設や里親家庭で生活する高校生12名と職員4名の16名で行い、それぞれの自立に向けての準備の機会としました。今回の内容は職場見学、職業体験としてのプログラミング、そして公益社団法人ジュニア・アチーブメント日本のご協力で、自分の特性とキャリアを考える「キャッチ・ユア・ドリーム」ワークショップを行いました。

IDカードでゲートを開けて入館するようなビルの高層階にあるとてもきれいなオフィスで、プログラミングも未体験者がほとんどだったため、初めは緊張した表情でが多く見られましたが、プログラミング学習のツールがゲームプログラミングを通して学ぶことができたことや、参加者一人につきスタッフが一人以上ついて気さくに話をしてくれていたこともあり、次第にリラックスして会話も増えていくようすが見られました。

お昼は下北沢にあるかまいキッチンからケータリングを用意していただきました。調味料をあまり使わず特に砂糖を使わないで素材の味を活かす料理はどれもおいしく皆でいただきました。冬野菜のスープは食べてみて材料が何か考えてみてください、とのクイズには、その深い風味に高校生も大人も、ネギ、きのこ、カリフラワー、じゃがいも、など考えていましたが、正解は白菜でした。

午後は自分のライフプランを考える前に、周りの大人へのインタビューから始めました。今回は児童養護施設出身の先輩もスタッフとして参加していただきましたので、ご自身の高校時代のことからその後、現在に至るまで、お仕事や家族についてお話しをいただきました。参加者からも質問が多くあり、いずれも丁寧に回答をしていただきました。貴重な機会となったと思います。

大人へのインタビューと参加者同士のインタビューを通して様々な生き方を感じて、自分の興味や特技を振り返り、将来の目標設定と、何歳までに何をしていこうかというプランをそれぞれ立てていきました。頭の中の漠然とした夢だったものを、現実的なプランとして書き出し共有することは、夢を実現させるためにとても大切な経験になりました。

長い一日のプログラムでしたが、充実していたようで参加者は時間が過ぎてもいつまでも残っていてパートナースタッフと話し込んでいるようすが見られました。

参加者からのアンケートでは、

  • 今日の内容は自分の自立に向けて、役に立たないところがないと思った。
  • 自分の将来について深く考えさせられたと思う。
  • 卒業生の話が興味深かった。

など多くのコメントがありました。
また参加職員アンケートでも、

  • スタッフは率直にフレンドリーに意見を述べていて子どもに大きな刺激を与えていた。
  • 漠然とした将来のことを明確にさせるにはぴったりの企画。
  • 来年も一年成長した子どもを連れて参加したい。

との多くのコメントがありました。

好評をいただいた「わたしのみらい」はアクセンチュア株式会社のご支援により来年度の実施も計画しており、より多くの企業、分野での職場体験や職業体験ができることを企画しています。