活動報告」カテゴリーアーカイブ

幸せワークショップ

10月23日(日)、2016年度の自立支援プログラムの第三回目のセッションとなる、「ハッピーワークショップ」を開催しました。

「幸せとはなんだろう?」ということを研究している講師から、どのようにすれば人は幸せを感じられるのか、という話をしてもらい、そこからどのようにしたら幸福度を高めていけるのか、と実際に幸福度を高めていくグループワークを行いました。さらに幸福度が高いとどうなるのか、と解説がありました。一日の最後にはグループで寸劇を作って披露しました。

参加者のアンケートには、

  • とにかく色々なことに感謝することは大切なんだな、と思いました。
  • もっともっと自分で自分を幸せと思えるように、まず自分の好きなことを見つけたい。
  • エンジェルサポートのなかで一番楽しかった。たくさんコミュニケーションがとれたから。

といった感想がありました。

今年度のプログラムも半分が終わり、残りあと2回となりました。次回は12月に法律と契約、ハラスメント、について学びます。

自立支援活動報告会を開催します

エンジェルサポートセンターでの自立支援活動も来年で15年を迎えます。これまでの活動を振り返り、あらためて皆様にご報告するとともに、日頃のご支援への感謝の気持ちをお伝えする場として、11月16日(水)に「社会的養護からの自立支援活動報告会」を開催いたします。
日頃のプログラムの様子、全国での取り組み、そして卒業生たちの体験談を通して、「よりよい自立生活への備え」について皆様と共に考える場とさせていただければ幸いです。

詳細は以下のパンフレットをご覧いただきまして、裏面の申込書にてお申し込みください。

日時:平成28年11月16日(水) 18:00~20:00
開場:17:30 受付開始
内容:自立支援プログラム報告 プログラム修了生による体験発表とシンポジウム
会場:新宿住友ビル 47階 スカイルーム2  (会場に軽食をご用意いたします)
参加費:無料
対象:児童養護施設職員、里親、支援者、支援に関心のある方、報道関係、の皆様 定員60名

新しい支援へとつながる機会となりますことを期待しています。どうぞよろしくお願い申し上げます。

2016身だしなみ講習会

10月2日(日)、社会人になる前の身だしなみを学ぶ「2016エンジェルラウンジ身だしなみ講習会」を実施しました。

今回も資生堂社会福祉事業財団のご支援をいただき、資生堂ジャパン、AOKI、両社の皆様に講師を御担当いただきました。自立を控えた児童養護施設の高校生男女10名が参加し、講習会を行ないました。

午前は資生堂による女子はメーク講習、男子はスキンケア・ヘアケアの講習を行ない、メークや髪型について体験しました。実際に女子はそれぞれ自分の顔立ちの特徴をつかみながら指導を受けて社会人らしい大人のメークを完成させ、男子は洗顔や髭そり、ヘアスタイルなどの身だしなみの心得を実際に体験しながら学びました。

午後はAOKIのスーツ講座として、男女それぞれ参加者に実際にスーツを着てモデルとなってもらい、それを全員で見ながらスーツの選び方、着こなし方、マナーを学ぶことができました。

参加した高校生たちは講師の話を聞きながら熱心にノートをとり、実習ではそれぞれの顔立ちや肌の色に合わせた化粧品を選んでもらいながら、習ったとおりに進めていくにつれ少しずつ変わっていく自分たちの姿を見て、だんだんと笑顔が増え、会話が増え、嬉しそうに学んでいる様子でした。

参加者からの感想文では、「なかなか人に聞けないことだからよかった」「知らないと恥ずかしいことから知ってると得することまで色々学ぶことができた」「また参加したい」「面接に役立てていきたい」といったコメントがありました。また、休憩時間や終了後にも講師に質問をして、意欲的に参加をしている様子も見られました。

なかなか習う機会もなく、大人でも間違った知識のままでいることも多い、メークやスーツについての知識ですが、これから就職や進学を控えた高校生のときから正しい方法を学べたことで、知識だけではなく自信をつける機会にもなったようでした。

栄養と料理/暮らしとお金

9月18日、児童養護施設と里親家庭からの自立を支援する、エンジェルサポートプログラム2016の第二回セッションを行いました。

今回のテーマは「栄養と料理」「暮らしとお金」です。

午前中は調理実習を行い食事と食費について考えました。グループに分かれて予算内で献立を立てて、会場内で「買い物」をして実際に調理をして食べる、という行程で実習を行いました。参加者の料理のレベルはまちまちでしたが、グループそれぞれで話し合いから料理、片付けまで役割分担をして、手際よくできていたようでした。予算内で料理を完成させることが心配そうでしたが、どのグループも充実したメニューでも費用は安く抑えることができていました。またサラダや野菜を一品添えるようなバランスのとれた献立を組み立てることができていました。

 
 

午後からは一人暮らしの家計について講義と実習を行いました。就職した場合と進学した場合、それぞれグループに分かれて、給与の手取り金額や奨学金などを元に、支出費目を考え、それぞれどのくらいの額が必要か、お互いに相談して考えていました。「移動は徒歩か自転車にして交通費はゼロ」というような意見もありましたが、だんだんと現実的な数字に収まっていったようです。実際の想定を目の当たりにして、皆それぞれ近い将来の現実について考える機会になったようでした。

 

参加者からの感想には以下のようなものがありました。

  • 調理で、食べたいものや作ろうと思っているものを決めるだけでなく、その予算や、栄養も考えなければならないのだと学びました。
  • 家でごはんを作った方が外食したよりも1/4くらい安いなと感じました。
  • 一人暮らしをしたとき、どんなものにどれくらいお金がかかるのか。一人暮らしはけっこうギリギリで大変。無駄遣いはできない。
  • 具体的な収入、支出を書き表すと、いろんなところで節約ができたり、足りないところが分かってよかった。
  • 額面と手取りが少々わかりづらかった。額面でどれくらいなのかなって思った。
  • 大人は一ヶ月の家計をどのように計画立てているか知りたい。

次回は10月に「幸せとは?」をテーマに幸福論、レジリエンスについて学びます。

 

エンジェルサポート2016東京プログラムが始まりました

8月28日、立川市のRISURUホールにて、2016年度エンジェルサポート東京・自立支援プログラムの第一回セッションを行ないました。

今年は児童養護施設とファミリーホームの高校生19名が参加、このメンバーで来年の2月まで、全5回のセッションで学んでいきます。

第一回のプログラムは、プログラムのオリエンテーションを行い、これから約半年の進行について説明しました。続いて参加者の皆さんは初めて会う同士ですので安心してこの場所に参加することができるように、お互いを知るための自己紹介プログラムを行いました。さらに進学について、児童養護施設や里親家庭出身者を対象にした奨学金制度や入学制度の紹介を行ない、また実際にどのような困難がありどのように克服しているのかを統計やアンケートから解説しました。

午後は自分の強みやサポートを紙に書きだしてどのように夢や目標を達成するか、思考を整理する「ドリームツリー」ワークショップを行いました。8月の現時点で進路について悩んでいた参加者もいましたが、あらためて自分自身のことを整理して考える機会になっていたようです。

 

終了後、参加者それぞれが相談したいことを専門スタッフに相談する個別相談に応じました。次回以降もそれぞれのスタッフの経験とスキルから相談に乗る機会を設けていきます。

今日から2月まで、多くの学びの機会を設けて、19名の自立のための支援を続けてまいります。

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