自立支援」カテゴリーアーカイブ

2014エンジェルサポート岩手 修了式

2月26日、エンジェルサポート岩手の今年度最終回が行われました。

このプログラムは東北の若者を支援する「Doorway to Smiles」 プロジェクトの一環として行われ、東北の児童養護施設からの自立を支援するために取り組んできました。

自立を控えた高校生が集まって、新生活に向けたトレーニングを行なうこのプログラムには、昨年度に引き続き県内すべての児童養護施設から15名が参加しました。

この日は午前中は調理実習、午後は金銭管理について、また若者サポートステーションの講師からビジネスマナーの講習を行いました。どの講習も新生活を始めるにあたり重要な内容で、参加者の皆さんは熱心に取り組んでいる様子が見られました。

最後に修了式が行われ、一人ずつが新生活への決意表明を行なったあと、修了証の授与と、布団やスーツなど本人の希望する生活用品が贈られました。今回の機会がこれからの新しい生活を始めるにあたり有効な学びの機会と、自信を回復させる機会になったことを期待します。

2014エンジェルサポート福島 修了式

2月21日に、エンジェルサポート福島の今年度最終回が行われました。このプログラムは東北の若者を支援する「Doorway to Smiles」 プロジェクトの一環として行われ、東北の児童養護施設からの自立を支援するために取り組んできました。

このプログラムでは、福島県内の6つの児童養護施設から自立を控えた高校生が集まり、ひとり暮らしや就職に向けて、生活技術やコミュニケーション技術などを学んできました。最終回となったこの日は、理想の家のデザインを設計図に起こし発表することでどのような生活をしたいかを考えるライフプランニングと、午後は心身の健康を保つためのレクリエーションとコミュニケーションを行いました。

参加者の皆さんは自分の好みや春からの仕事などをよく考えて、それぞれの理想の家を設計、どんな暮らしをしたいかを発表しました。結婚や自分の家族を持つことについてどう考えているのかもお互いに垣間見ることができました。また午後のプログラムでは室内でできる運動を体験することと、皆でできるレクリエーションゲームを使って、お互いにより親しくなることができました。

この日の最後には修了式を行い、一人ずつが新生活への決意表明を行いました。就職する人も、進学する人も、自分の目標に向けての決意を皆と約束しました。またエンジェルサポートセンターからは修了証を授与し、フィリップモリスジャパン社からは布団や冷蔵庫など本人の希望する生活用品が贈られました。

県内の違う施設から集まってきた彼ら、一緒に過ごせたのはほんのわずかな時間でしたが、このプログラムを通じて自信をつけてもらいたいと思いました。また福島の未来を支える人材としてこれからも活躍していってもらいたいと心から願います。

2014エンジェルサポート青森 修了式

2月24日に、青森県の児童養護施設あけぼの学園にて行われている自立支援プログラム、エンジェルサポート青森の2014年度最終回が行われました。

この日はエンジェルサポートセンターから講師を派遣してビジネスマナー講座を行い、それぞれ就職が決まっている高校三年生の学習の機会としました。
仕事の場での心構えや言葉遣いについて学び、実際に名刺入れを使って名刺交換を体験し、学習しました。また冠婚葬祭のマナーとして、結婚式に招かれたときや葬儀の礼儀についても実習をしながら学びました。全員の就職先が決まっているためそれぞれ内容も質問も具体的なものになり、充実した時間になりました。

学習の後には一年間のプログラムの修了式を行いエンジェルサポートセンターからの修了証を授与、さらに協賛のフィリップモリスジャパンより新生活を迎える修了生の皆さんへ布団のセットとビジネススーツが贈られました。
修了生は一人ずつ決意表明を行い、新しい人生の始まりにあたり確かな言葉で約束をしました。

この青森県でのプログラムも今回で5年目になりました。これからも多くの皆さんが社会に自立していくための支えでありたいと願います。

暮らしの経済・法律と契約について

12月14日(日)に東京会場にて自立支援プログラムを行いました。

今年度のプログラムもこれで第4回目となりましたが、これまで参加者から寄せられた感想のなかで、「進学や就職した後の生活の様子が知りたい」「生活していく中で具体的に何に気をつけたらいいのかわからない」といった声が多くありました。また、12月になって春からの進路が具体的になる時期でもあります。より自分自身の生活と重ね合わせイメージしやすいよう、今回は前半に「暮らしの経済学」として、お金の話、大学生の生活、ひとり暮らし、目標に向かって努力すること、などについて、明治大学会計専門職大学院の学生の皆さんから、実体験を元に話をしてもらいました。

参加者のアンケートでは、給与明細の見方、特に控除について詳しく教わることができたことがよかった、というコメントが多くありました。また学生の皆さんの実体験からくる話はどれも印象深かったようで、ひとり暮らしの大変さやお金を貯める大切さを知った、大学についての印象が変わった、というコメントもありました。

後半は、司法書士の皆さんから、法律や契約に関するクイズに答えながら、生活のなかで困ってしまったときにどうしたらよいか考える時間としました。身近な契約や人間関係でのトラブルに対してどのように対応するか、グループで話し合いながら答えを出していきますが、どこも様々な意見が交わされなかなか統一できないようでした。正解が発表されるたびに大きな声が出てしまうほど盛り上がっていました。ただアンケートでは「色々な意見が聞けたが、本当に自分だったらどうするかをもう一度考えようと思った」というコメントがありました。実際のトラブルに対してどのように対応するのか、注意して考えるきっかけになればいいのではないでしょうか。他にも「困ったときの身近な相談先を知っておきたい」「クーリングオフを詳しく知っておきたい」とのコメントがありました。今から備えることの大切さを知る機会になったようです。

次回は今年度の最終回です。毎年恒例の宿泊研修を2月に行います。熱心に取り組んできた彼らのよい出発の日となるように、最後まで支えて参ります。

 

2014エンジェルサポート宮城 修了式

東日本大震災被災地支援プロジェクトとしてエンジェルサポートセンターからも支援を行なってきた「Doorway to Smiles」プロジェクト、その一環である宮城県での自立支援プログラム「エンジェルサポート宮城」の2014年度最終回が12月7日(日)に行われました。

今年度も、宮城県気仙沼市の児童養護施設「旭が丘学園」にて、学園の高校生と、県内の里親家庭で生活する高校生、あわせて6名が参加して学びの経験を重ねてきました。

最終回の今回は、地元の支援者の皆さんと一緒に調理実習を行い、ひとり暮らしの毎日の料理について経験するカリキュラムでした。以前から地域の多くの方に支援をいただいていた旭が丘学園では、昨年度に初めてこのプログラムを行なったときから、地域の方々からたくさんの支援を得て、施設を出て生活を始める子どもたちにとって大切な、生活の知識や技術を身につけるプログラムにすることができました。

修了式ではひとりずつが春からの決意表明を行い、修了証が授与されました。

全国で行われるエンジェルサポートプログラムのなかで、今年度初めての修了式です。これから来春に向けて多くの子どもたちが施設や里親家庭を離れて自らの生活を始めていきます。今後もエンジェルサポートセンターでは自立する子どもたちへの支援を続けていきます。