3月18日に福岡県の児童養護施設清心慈愛園にて、2017年度のエンジェルサポート自立支援プログラムの最終回と修了式が行われました。
今年は4人の高校生が参加し、職業体験や卒園生との対話を行い、自立に向けての準備を重ねてきました。この日は東京のエンジェルサポートセンターのスタッフが講師となり、自分の興味や特技を見つけ、今後の自分の人生を考える、ライフプランのセッションを行いました。
自分自身について振り返り表現するといった「答えのない」ワークを経験したことがない参加者にとってはなかなか難しかったようですが、それぞれ少しずつでも書き込んでいました。
今年の参加者は1,2年生だったので、ワークシートを作成することよりも、このようなワークを通じて自分自身の人生について整理して考えることができる、また目標を実現するためには人に自分の考えを伝える必要があり、こういったことはより具体的に伝えることができるツールであることを話しました。
最後には修了式が行われ、全員に修了証の授与がされました。
この福岡のプログラムをもって2017年度に全国10か所で行われた児童養護施設や里親家庭からの自立支援プログラムがすべて終了しました。修了生は110名になりました。
この110名の若者たちの自立支援に対してご支援いただきましたすべての皆様に対し、心から感謝を申し上げます。
「自立支援」カテゴリーアーカイブ
多摩ユースサロン2018年3月
3月5日、多摩ユースサロンのイベントで西八王子の無料塾「オリーブみらい」に卒業生や施設職員、スタッフの総勢12名が集いました。
まずは卒業生達とお昼ご飯の買い出しに。今日はマクドナルド!それだけではなく健康のため、野菜サラダとヨーグルトドリングをスーパーで買い足しました。そして今回も近所のメロンパン屋さんでパンを注文。
お昼ご飯を食べながら、それぞれの近況を話しました。卒業生達が、頑張っている姿に成長を感じます。参加者の感想でも「話が合う人がいて楽しかった」「いろいろ相談できてよかった」との声がありました。お腹がいっぱいになり一段落すると、もう解散の時間です。
進級、転職など困っていなくても話すことで、整理できますよ。また話はしなくても、ゲームしたり、本を読んだり、好きなことをして過ごせます。今回は高校生も参加してくれて、卒業後して一人暮らしを始めても、たまにはこうやって、お昼ご飯をみんなで食べるのも良いと思ってもらえたかな。
エンジェルサポート青森2017
3月5日、しんしんと雪の積もる青森県十和田市にて、「エンジェルサポート自立支援プログラム青森」の2017年度最終回と修了式が行われました。
十和田市の児童養護施設あけぼの学園の高校三年生4名が参加してきた今年度の会も最後となり、この日は職員の皆様と里親の皆様のご協力をいただき、調理実習を行ないました。4名それぞれ異なったメニューを作り、できあがった料理をシェアしながら昼食にしました。
あけぼの学園は昨年末に新しい園舎に移転して、これまでの大舎からユニット制になり、生活単位が小規模になったことから、料理や食事がより身近になったこともあり、また春から就職をして料理をする機会も増えることもあり、後片付けまで、それぞれ真面目に取り組んでいる様子が見られました。そして4人の仲の良い様子を見て、これからも離れて暮らしても励まし合って支え合っていける関係でいられるといいと感じました。
最後に大勢の支援者の前で参加者全員がこれまでの振り返りと、これからの決意表明を行って、一年間のプログラムも修了となりました。地元を離れて新生活を始める子もいますが、多くの人の温かい支えがあったことと、これからも必要なときにはいつでも頼ってよいことを知り、自分の人生を充実したものにしていってもらいたいと願います。
神戸KBTサミット2017
3月3日、兵庫県の児童養護施設神戸少年の町にて、今年度の自立支援プログラムKBTサミットの最終回と修了式が行われました。
今年度は10名の高校生が参加し、職員の皆様が運営をして一年かけて自立に向けての準備を重ねてきました。アルバイトや部活で出席ができなかった回には補修が行われるなど、丁寧な支援が行われてきました。
この日は一年を振り返り、これまで参加してきた感想と今後の抱負をそれぞれ語り、施設長先生はじめ職員の皆様からも感想と励ましの言葉がありました。ケーキをいただきながら、これまでに参加して印象に残ったテーマや、春からの新生活に向けてそれぞれの想いが言葉になりました。
修了式では修了証と、退所者ひとりずつに常備薬などを詰め合わせた救急箱が贈られました。
神戸少年の町では施設長先生と高齢児担当職員だけでなく、多くの職員の皆様が積極的にプログラムに関わることで、児童養護施設からの自立について施設全体で支援ができるように取り組んでいるとのことでした。
エンジェルサポート福島2017
2月24日、福島県郡山市にて、2017年エンジェルサポート福島の自立支援プログラムの、最終回が行われました。
今年は県内7か所の児童養護施設から16名の高校三年生が集まり、この春の自立の時期に向けて準備を重ねてきました。
この日は県の消費生活センターの講師から、悪徳商法、一人暮らしでのトラブルについて、教材を使って解説があり、その手口と対策について学びました。
また、福島県の児童養護施設の子どもの健康を考える会の澤田代表から、卒園後の健康管理について講義がありました。福島県では施設入所時の病歴や予防接種、アレルギーなどの履歴を記録して退所時に本人に渡せる「健康手帳」を作成していて、その手帳について、また放射線の影響と定期的な健康診断についても説明がありました。
午後には県内の美容室HAIR COLLAGE Veilの菅原代表とスタッフの皆様を講師に、社会人としての身だしなみについて学びました。男子は社会人にふさわしい清潔な髪形をひとりずつセットしてもらい、女子はメークと髪型について実技で学びました。それぞれプロの目からみて社会人らしい身だしなみを教わることができ、自信がついたようでした。
最後に修了式が行われ、修了証とお祝いの生活用品の授与、また一人ずつ決意表明が行われて修了となりました。
それぞれ異なった施設から集まった参加者同士がお互いに励まし合ってそれぞれの進路へ旅立っていく姿が見られました。