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悪質商法対策・契約

12月16日(日)に、今年4回目のエンジェルサポート自立支援プログラム「悪質商法対策・契約」の講習会を行ないました。

困ったときの社会資源として、午前は消費生活センターの講師から悪質商法対策について、午後は司法書士会の講師から契約について講義を受けました。午後の契約についての講習では、チーム対抗の法律クイズを行ない、熱心に議論をしながら取り組んでいました。(結果は両チーム全問正解)
また時期的に進路が決まった参加者もいて、アパートの契約や身分証明などについてメモをとりながら話を聞いている様子が見られました。

法律や制度の難しい内容でしたが、終了後のアンケートでは以下のようなコメントがありました。

  • とてもおもしろかったです。暇な時間がなかった。
  • 普段よくわからないで生活している事だったので、こういう場があってよかった。
  • 困ったときの連絡先を知れて良かった。

また司法書士の先生からの「親子といえど親の借金を子が支払う義務はない」という言葉に、「知らなかった。ほっとした。」と話した参加者もいました。

次回1月の宿泊研修で今年度プログラムも最終回となります。自分の気持ちを感じ、自信を持って、表現する、というテーマで二日間を過ごします。また一年間の修了式を行ない、ご支援いただいた皆様とともにパーティでお祝いをします。

ひとり暮らしの栄養と調理

11月25日(日)に、エンジェルサポート自立支援プログラム2012の今年度第3回プログラムとして、調理実習を行ない、栄養管理について学びました。

神奈川フォスターケアサポートプロジェクトの参加者とも合同で行い、参加者27名で習熟度ごとのグループに分かれ、同レベルの人達同士でそれぞれ分担しながら調理から片づけまでを行ないました。

今回は和食の献立にし、根菜を切って煮物、すり鉢を使って胡麻和えを作り、魚を焼いて、昼食としました。また栄養のバランスをとるコツや衛生について講義を受けました。

参加者へのアンケートでは、

  • 普段は料理をしないのでとても勉強になりました。
  • カレーやチャーハンなどはお手伝いとして作ったりするけど、今回のような和風料理はあまり作らないので、良い機会になりました。
  • 班のみんなと仲良くなってとても楽しかった。

といったコメントがありました。どのグループも助け合いながら美味しく作れていました。また時間どおりに片付けまで終えることができていました。

次回は12月に契約と悪質商法対策について学びます。11月になりそれぞれ進路や新生活が少しずつ決まってきて、参加者同士の話題や参加への真剣味も変わってきました。これからも充実したプログラムを続け、自立を支援していきます。

福島の高校生への自立支援

エンジェルサポート自立支援プログラムを福島県の児童養護施設を対象に実施します。

昨年の東日本大震災と原発事故の後、大きな負担と不安を感じていながらも高校を卒業し施設を退所して新しい生活を始めていく彼らへ、私達ができる支援は何かと考えました。そして、これまで各団体や施設で行なってきた自立支援プログラムを、フィリップモリスジャパン株式会社の協賛をいただき、福島県内の児童養護施設の先生方とともに活動していきます。

施設の先生方で実行委員会を組織し参加者を募集、4施設から高校生12名の申込みがありました。11月17日に郡山市で行った初回の講習では、丁寧に準備された教材を元に、熱心な講師スタッフの皆様と一緒に、冠婚葬祭や食事のマナーを真剣に学びました。来年3月までの3回のプログラムで、社会生活に必要な知識や技術を学び、同じように施設で生活し自立を迎える仲間と交流します。

エンジェルサポートセンターでは、このエンジェルサポート福島・自立支援プログラムを通じて、これからの福島を担う若者たちへの自立支援と、児童養護施設への支援をすることで、被災地への支援をしてまいります。

ファイナンス・パーク

10月28日(日)、エンジェルサポート自立支援プログラム2012の今年度第2回プログラムとして、公益社団法人ジュニア・アチーブメント日本の運営する品川ファイナンス・パークにて、金銭管理とライフプランについて学びました。

実際に参加者に年収や家族構成などの異なった条件を設定し、その条件の中でどのような消費生活を行うか決断し、計画と選択を行うことで、家計や生活、人生設計について学ぶ機会となりました。

また今回は、別日程で同時に進められている、里親子支援のアン基金プロジェクト、神奈川フォスターケアサポートプロジェクトの自立支援プログラムと参加者合同で行ったため、参加者44名、全体で70名という大勢での回となりました。グループ活動やランチタイムでは楽しそうにおしゃべりする様子が見られました。

参加者アンケートではプログラムについて、

  • 支払うお金がこんなにあるんだ、と思った。
  • 予算を超えてしまったので考えて使わなくてはいけないと思った。
  • これからの生活水準を決められるようになると思う。

といったコメントがありました。またスタッフについては、

  • とてもわかりやすく的確なアドバイスをもらえた。
  • 皆さんとても親切でした。

といったコメントがありました。

次回は11月に栄養管理と調理実習について学びます。

 

児童福祉施設職員ワークショップ

10月23日から24日の一泊二日で、ザ・クレストホテル立川を会場に、テレビ朝日福祉文化事業団の主催による、「児童福祉施設職員のためのワークショップ」が実施されました。今回もエンジェルサポートセンターは運営事務局を担当させていただきました。

今回もサンフランシスコ州立大学名誉教授の田中万里子先生を講師に迎え、児童の心理や気持ちの理解を深め、効果的なコミュニケーションについて学ぶことを目的としています。今回は特に「共感」をテーマに、具体的なエピソードを挙げながら、講義と応答技術の実技を行いました。また実際の事例を題材にグループで検討を行うことで、より深く理解することができ、充実した研修となりました。

今年は募集定員を超える参加があり、ニーズの高さを知ることができました。今後も児童への支援とともに、児童福祉施設と、職員への支援活動を続けて参ります。