9月28日(日)にエンジェルサポート自立支援プログラムの今年度第二回プログラム「暮らしにかかるお金の使い方」を行いました。
エンジェルサポートセンターでは、公益社団法人ジュニア・アチーブメント日本の協力を得て、同団体の運営する「ファイナンス・パーク」にてプログラムを受講しました。ここでは暮らしのために必要なお金について学ぶだけでなく、自ら選択し意思決定をして行動することを体験的に学ぶことができます。
参加者した児童の多くは高校卒業と同時に18歳で施設や里親家庭から離れて一人暮らしを始めます。仕事をしてお給料をもらいながら生活にかかるお金の管理をしていくことは、18歳ではとても難しいことです。
参加者たちは一日をかけてそれぞれ与えられた家族構成や年収などの設定を元に、食費や住居費、家族の衣料品などの家計の配分を考え、決定していました。
また今回は、里親家庭からの児童の自立を支援するNPO法人である、アン基金プロジェクトと、神奈川フォスターケアサポートプロジェクトの二団体が行う自立支援プログラムとの合同開催として行い、約50名の高校生が集まりました。「社会的養護からの自立のために学ぶという、同じ目的を持った自分と同じ境遇の仲間が50人もいる」ということは、近い将来に不安を抱える彼らにとって、とても勇気づけられることです。またお互いに自分のことを話すことで、プログラムの内容だけでは得られない体験ができる貴重な機会となっていました。
次回は11月に「健康的で経済的な食生活」として調理実習を行います。そろそろ卒業後の進路や方向性が決まってくる時期。子どもたちにとっても決断の機会が増えてくるころになります。
参加者の感想から
- お金をどこにどのくらい使うのかが正確にわかりました。少し難しかったけど将来役に立つと思いました。
- 一人暮らし、また結婚してからも、お金がものすごくかかっていることがわかりました。
- 今まで保険や医療費をあまり大事だと思っていなかったので、勉強をして、家族のためにも自分のためにもなるのがよくわかった。
- 住宅費や食費などの配分はそんなに難しくないだろうと思っていましたが、実際やってみてとても大変でした。時間ギリギリだったので生活設計している人はとてもすごいなと思いました。