おしらせ」カテゴリーアーカイブ

エンジェルサポート2015 「幸せワークショップ」

10月4日、エンジェルサポート自立支援プログラムの今年度第3回目のプログラムを実施しました。

今回は「ハッピーワークショップ」として、幸福感を高めるワークショップを実施しました。幸せを感じられるようにすることによって自己回復力を高め、挫けない心、立ち直る力、レジリエンスを学ぶことを目的に行いました。

自分自身の内面に向き合ったり、グループで発表を行ったり、と難しい内容もありましたが、参加者の皆さんは最後まで熱心に取り組みました。多くのことを学ぶ機会となったようです。

終了後のコメントでは

  • 班のメンバーとさらに仲良くなることができた
  • 過去の出来事を考えなおすことができた
  • ポジティブな思考は今後の人生でかなり重要な事だと強く頭に焼き付くような話だった

など、多くの肯定的なコメントがありました。

解散後、進路や生活についての個別相談会を希望者に行ないました。遅くまで残ってそれぞれスタッフと話をしている様子が見られました。参加者同士でもお互いに多くの話をすることができることで様々に影響し合い、それぞれの自立生活に向けて悩みながらも考えることができているようです。

また、この日はエンジェル保護者会として、プログラム参加児童の施設職員の方と懇談会を行ないました。プログラムでの様子を伝え、施設での様子をうかがい、その児童の様子をお互いに知ることで、より効果的な自立に向けての支援を行えるようにすることを目的に実施しましたが、10名と多くのご参加をいただいたことでよい会となりました。

次回のプログラムは12月に行ない、「法律と契約」「金銭管理」について学びます。

エンジェルサポート2015 「食事とは」

9月20日、今年度のエンジェルサポート自立支援プログラムの第二回セッション「食事とは」を実施しました。

プログラムに参加している高校生たちは来春に児童養護施設を退所した後、それぞれ仕事をしながら、大学等で勉強をしながら、ひとり暮らしをしていくことを想定しています。そんななか、施設によっては食事は調理されたものを食べていたり、自分たちで調理をしたりと、さまざまです。食事は毎日のことで、かつ生活の基本だとから「食べること=生きること」をテーマにして、調理実習を行ないました。

講師の指導の元、グループに分かれてメニューを決めます。今回のテーマは「和食の昼食」として、あらかじめ会場に用意した野菜、肉、卵…などの材料を見ながらグループごとに予算の範囲内で「買い物」をし、それぞれ料理をしていきます。実際の生活の練習になるよう、スマートフォンでレシピを検索して分量を決めたり食費を計算しながら進めていきます。

普段から日常的に料理をしている人だけのAグループから、学校の授業以外では料理をしていない人たちのDグループまで、レベルの近い同士で4つに分かれました。Aグループはピーマンの肉詰め、Bグループはカレーライス、Cグループは親子丼、Dグループは鶏の唐揚げとメニューが決定しました。それぞれ、材料にひき肉がないので包丁で叩いてひき肉にしたり、果物の飾り切りをしたり、余った野菜で副菜を追加したり、炊飯器がなくても食事ができるよう鍋でご飯を炊いたり、料理に工夫が見られました。

 

制限時間どおりにすべてのチームが完成させることができ、またおいしくいただくことができました。

 

料理をしながら洗い物や片付けを分担して鍋も調理台もきれいにみがいて終えたのは施設の生活で毎日行っているからでしょうし、バランスのよい献立を考えることができたのは施設の栄養士さんが立てた献立で毎日の食事をしていることによるものでしょう。料理をほとんどしてこなかった参加者のグループでも、おいしくて栄養バランスのいいメニューを時間内に完成させることができていました。一食を作っただけで料理について準備は万全、というわけにいきませんが、これを機会に毎日の積み重ねをしていって自信と強みにしてもらいたいと期待しています。

午後は講師からの話と、食費について考えました。自分たちの作った食事の費用を実際に計算してみて、どのグループも一人前で100円代~300円程度だと知り、驚いていました。コンビニや外食などと比較してどれだけ節約できるのかを実感したようです。

また、皆で一緒に料理を作って食べることが楽しい、とのコメントが多く見られました。講師からも、人のために料理をつくることの大切さが伝えられ、そのことについても皆で深く感じていた様子でした。これから進路や生活の変化が決まってくる時期になりますが、次回以降のプログラムでも互いに不安や気持ちの揺らぎを支えあっていってもらいたいと願います。

次回は10月に挫けない心、立ち直る力、レジリエンスについて体験的に学びます。

エンジェルサポート2015東京プログラムが始まりました

8月23日に、2015年度のエンジェルサポート自立支援プログラムの第一回プログラムを行ないました。

今年は児童養護施設の高校生19名が参加しています。全員が来春の高校卒業と、同時に施設を出て新生活を始める予定です。

第一回のプログラムは立川市の子ども未来センターにて実施しました。内容は、プログラムのオリエンテーション、メンタルケアについて、進学について、感情ゲームと、多くの学びの内容がありました。特に進学については、児童養護施設出身者を対象にした奨学金制度や入学制度の紹介を行ない、また実際にどのような困難がありどのように克服しているのかを統計やアンケートから解説し、さらに実際に施設から進学をした先輩にインタビューをして具体的な話を聞くことができました。

今回は第一回で参加者もそれぞれ初対面のメンバーが多いのですが、ウォーミングアップでの自己紹介ゲームや、午後の感情ゲームといった遊びの中から少しずつでもお互いを知ることができたようです。今年は参加者同士がお互いを知り合うことで、単に学びの会としてだけではなく、異なる施設からの参加であっても互いに助け合い支えあう関係づくりができたらいいと考えています。

これから2016年2月までに全5回のプログラムで、自立に向けての準備の機会としていきます。

卒業生プログラムを実施しました

8月15日と16日に、エンジェルサポートセンターの自立支援プログラム修了生を対象にした卒業生プログラム「サロン・ド・エンジェル」を実施しました。

今回は食生活について体験的に学ぶため、予算の中で献立を立てて調理をする実習を行ないました。

参加者はそれぞれ食費を元にして調理する予定でしたが、一人分の食材はかえって無駄が多いと相談してシェアすることで効率よく買い出しをすることにしました。会場近くのスーパーをまわり買い物をしてから、夕食と翌日の朝食、昼食のお弁当まで作って美味しく作ることができていたようでした。

これからも今回のような暮らしのヒントとなるような学びの機会と、また卒業生の同窓会のような機会として、このプログラムを実施してまいります。

活動報告・説明会を開催しました

6月28日に立川市柴崎学習館にて、2014年度の活動報告および2015年度の活動計画について説明会を開催しました。

日頃からエンジェルサポートセンターの実施する活動に参加している児童養護施設の自立支援ご担当、高校生ご担当の職員の皆様に対し、自立支援や職員研修の取り組みについて、普段は見ることのできない参加児童の様子などをまじえ報告をすることができました。また今年度事業の実施内容や日程についても説明し、参加者の募集を開始しました。

その後、エンジェルサポートセンターとの連携や施設間の連携への可能性について出席者で懇談し、多くの実現可能なアイデアが語られました。施設からのニーズを汲み実現していくことが当法人の活動の基本だと捉えていますので、ここで出されたご意見もまた実際に活動に取り入れていきます。