2018年3月10日と11日の一泊二日で、東京都の児童養護施設とファミリーホームから16名の高校生が参加して計5回が行われてきた、自立支援プログラムの最終回と修了式が行われました。
今年もこの最終回では、里親子支援のアン基金プロジェクト、神奈川フォスターケアサポートプロジェクトの2団体と合同で参加して、児童養護施設、里親家庭、ファミリーホームから計38名の高校生が代々木のオリンピック記念青少年総合センターを会場に、宿泊をしつつ学びの機会としました。
特にこの二日間は「正解のないことについて自分で考えて自分で決める」ことを意識して、社会人としての行動やマナー、選択などを考えました。特に夜に行った「先輩との対話」については、社会的養護出身の20代から40代の先輩6名が来て下さり、全体でトークをした後、少人数のグループに分かれてそれぞれ語り合いの時間としました。スタッフは遠くから様子を見守り会話の詳細まではわかりませんが、感想などからもとてもよい時間になったことがわかりました。
宿泊を伴うため、プログラムに出席している時間以外の生活時間は部屋ごとのメンバーで行動することになります。時間を考えて食堂で食事をとり、入浴を済ませ、睡眠をとり、翌日の朝食をとってから朝のプログラムに出席する。休憩時間は部屋や談話室で思い思いに過ごす。そういった時間がともに参加してきた同士の思いを共有する大切な時間になっています。
2日目には修了式を行い、参加者それぞれの施設から施設長先生始め職員の皆様にご出席いただきました。ひとりずつに修了証を授与し、壇上で決意表明を行いました。緊張しながらも自分の言葉で自分のこれからについて語る姿に、「よくがんばった。普段より立派に見えた」との声がありました。
最後に会場をレストランに移してパーティを行い、これまで参加してきたメンバーで楽しい時間を過ごしました。
8月から同じメンバーで行ってきた間に、お互いに知り合ってわかり合っていくことの嬉しさ、のような感情があったように思います。それがこの日を最後にもう全員で会う機会もなくなるのは寂しい気持ちも感じられますが、楽しかった思い出とともに一緒に学んできたことも含めて、どちらもこれからの幸せな人生のための一部になればと願うばかりです。