栄養と料理/暮らしとお金

9月18日、児童養護施設と里親家庭からの自立を支援する、エンジェルサポートプログラム2016の第二回セッションを行いました。

今回のテーマは「栄養と料理」「暮らしとお金」です。

午前中は調理実習を行い食事と食費について考えました。グループに分かれて予算内で献立を立てて、会場内で「買い物」をして実際に調理をして食べる、という行程で実習を行いました。参加者の料理のレベルはまちまちでしたが、グループそれぞれで話し合いから料理、片付けまで役割分担をして、手際よくできていたようでした。予算内で料理を完成させることが心配そうでしたが、どのグループも充実したメニューでも費用は安く抑えることができていました。またサラダや野菜を一品添えるようなバランスのとれた献立を組み立てることができていました。

 
 

午後からは一人暮らしの家計について講義と実習を行いました。就職した場合と進学した場合、それぞれグループに分かれて、給与の手取り金額や奨学金などを元に、支出費目を考え、それぞれどのくらいの額が必要か、お互いに相談して考えていました。「移動は徒歩か自転車にして交通費はゼロ」というような意見もありましたが、だんだんと現実的な数字に収まっていったようです。実際の想定を目の当たりにして、皆それぞれ近い将来の現実について考える機会になったようでした。

 

参加者からの感想には以下のようなものがありました。

  • 調理で、食べたいものや作ろうと思っているものを決めるだけでなく、その予算や、栄養も考えなければならないのだと学びました。
  • 家でごはんを作った方が外食したよりも1/4くらい安いなと感じました。
  • 一人暮らしをしたとき、どんなものにどれくらいお金がかかるのか。一人暮らしはけっこうギリギリで大変。無駄遣いはできない。
  • 具体的な収入、支出を書き表すと、いろんなところで節約ができたり、足りないところが分かってよかった。
  • 額面と手取りが少々わかりづらかった。額面でどれくらいなのかなって思った。
  • 大人は一ヶ月の家計をどのように計画立てているか知りたい。

次回は10月に「幸せとは?」をテーマに幸福論、レジリエンスについて学びます。