児童養護施設や里親家庭で生活する高校生へ、自立に向けての準備をしていく『エンジェルサポート2013・自立支援プログラム』が始まりました。今年で11年目になるこのプログラム、今年は15名の高校生が参加しています。これから2014年1月まで約半年をかけ5回の課程で、様々な学びと交流を通じて、参加者の皆さんにとって成長の機会となることを期待しています。
9月8日(日)に立川市の子ども未来センターで行われた第一回目のプログラムでは、オリエンテーションの後、臨床心理士の榊原明美さんから「心の健康を理解して幸せになろう!」をテーマに、自分で心の健康を保つ方法について、実習を行いながら学びました。初回のプログラムですので参加者の皆さんはお互いに初めて会ったばかりでしたが、メンタルケアやコミュニケーションについて学びながら、お互いの話をしたり、体に触れたりするプログラムを通じて、打ち解けることができたようでした。
昼休みには芝生の見えるウッドデッキで、お互いに声をかけて一緒にランチをする様子が見られました。
午後は施設を卒業し大学へ進学したエンジェルサポートの出身者から、「将来を考える」をテーマにセッションを行いました。自分の体験を元にして、一人暮らしや進学にかかる費用についての詳細な事例を紹介しながら自立後の計画の立て方を学びました。奨学金や制度についてだけでなく、自分の将来についてよく考えることで、実現させるには進学だけではなく様々な方法があること、また自分自身だけでなく周囲の人に対しても責任を負う覚悟が必要だと語りました。
参加者からのアンケートには多くのコメントがありましたが、いくつかを紹介します。
- ためになる話ばかりでとてもよかった。とくに落ち着く方法は重宝します。
- (卒園後の進学について)実際に同じ立場の人が説明したので、とてもためになった。
- 自分の未来について深く考えていかないといけない時期なんだと思うことができました。
- 充実した時間でした。これからもエンジェルサポートを通して様々な人と関わりを持ち知識を深めたいと思いました。
- 自分の人生は自分だけだから、良い人生にも悪い人生にもできるということを知れたから。
次回は家計や消費生活について体験しながら学びます。