3月27日(水)に兵庫県神戸市の児童養護施設 神戸少年の町にて、エンジェルサポート自立支援プログラムの今年度最終回が行われました。
今回は「卒園生から聞く自立生活」をテーマに、神戸少年の町の卒園生お二人が参加者の高校生12名を前に、それぞれの生活や人生について話をしました。
二人は施設で生活していた高校時代の学校生活やアルバイトについて語り、そこからの進路について、お金について、自立後に困ったこと、家族とのことについて語りました。そして最後に高校生に伝えたいメッセージを強く語りました。悩み迷いながらも一生懸命にそして楽しんで生きている様子が伝わりました。
終了後に、お話をしてくれた卒園生の二人が紙包みを受け取ってうれしそうにしていました。聞くと、施設の調理師さんが作った地元の伝統の味のいかなごの釘煮の包みだそうです。
いかなごの釘煮は、神戸少年の町があるここ神戸市垂水区塩屋町が発祥の地だそうで、ちょうどこの時期にいかなご漁が解禁され、どの家庭でもそれぞれの家伝の味付けで釘煮を始めるそうです。少年の町で育った二人にとっての懐かしい”おふくろの味”は、この釘煮なのでしょう。
この神戸少年の町の自立支援プログラムをもって、全国8会場で行われた2012年度の自立支援プログラムはすべて終了となりました。児童養護施設や里親家庭からの自立を控えた88名がそれぞれの新しい生活に向けての準備を進めることができました。
ご支援ご協力いただきました皆様に御礼申し上げます。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。