活動報告」カテゴリーアーカイブ

2018福岡自立支援

3月9日、福岡県の児童養護施設、清心慈愛園にて、2018年度のエンジェルサポート自立支援プログラムの最終回と修了式が行われました。
今年は同園から4名の高校生が参加して、自立に向けての準備に取り組みました。
この日は家計管理の方法について学ぶ機会として、実際に一人暮らしをしたことを想定して家計簿をつけるワークを行いました。
高校生同士また職員とペアを組んで、自分の考えだけでなく色々な考え方があることを知りながら、自分は何に重きを置いて支出をしていくのか、あらためて考える機会としていました。
特に進学希望の一年生はまだお金についてまでは深く調べていなかったようで、実際に進学した際に毎月どれほどのアルバイトと奨学金という借金が必要か、初めて現実を知ったようでした。
それでも給付型奨学金や免除制度があることを知り、まだ続く高校生活のなかで準備をして少しでも負担を減らしていくことについて考えたようでした。
最後に修了式を行い、今年度のプログラムの修了をねぎらい、お祝いしました。

2018熊本自立支援

3月5日、熊本県の児童養護施設、慈愛園子供ホームとシオン園の高校生10名が参加して行われたエンジェルサポート自立支援プログラム熊本の2018年度最終回と修了式が行われました。
今年度は3回のプログラムで、栄養管理や役所での手続き、悪徳商法対策、などを学んできました。この日も高校3年生10名は朝から心の健康、病院のかかり方、ビジネスマナーについて専門家の指導による講習を受けてきました。

最後に修了式を行い、全員に修了証とお祝いの記念品目録の授与が行われました。
またそれぞれの決意表明を行い、新しい人生の始まりに決意を新たにしました。さらに長年施設でかかわってきた職員の皆様が、一人ひとりにメッセージを贈り、その深い愛情に涙涙の会となりました。
これまで大切に育てられてきた日々の思い出やこのプログラムに参加したことが、自信になり、新しい挑戦をする勇気につながり、それぞれのよりよい人生へ向かう機会になればと願います。

2018沖縄自立支援

2019年3月2日、沖縄県で実施されてきた今年度の自立支援プログラムの修了式が行われました。
今年は県内4か所の児童養護施設から11名の高校生男女が参加し、それぞれの自立に向けて4回の講習でさまざまな経験を積んできました。

最終回のこの日は社会人としての身だしなみをテーマとして、資生堂から講師を招き、女子は社会人としてのメークを、男子はスキンケア、ヘアケアを中心に学びました。

また男女ともスーツに着替えてスーツの身だしなみを学びました。特に男子はKPGホテル&リゾートの比嘉利作様を講師に、一人ずつスーツの着方やネクタイの結び方など、清潔感のある着こなしを教わる機会となりました。

プログラムのおわりには修了式を行い、修了証の授与と一人ずつ作文を読み、これまでの学びの時間を振り返り、これからの新しい人生の始まりについて語りました。

その後は会場にて軽食をつまみながら歓談し、それぞれ違う施設から集まってきた仲間同士で楽しく語り合う時間が持たれました。
春からはそれぞれの生活が始まりますが、このような機会が持てたことは18歳の修了生たちにとって貴重な経験になったことと思います。

エンジェルサポート東京2018修了式

 2018年9月から行われてきた「エンジェルサポート自立支援プログラム2018東京会場」の最終回が、2019年2月23日と24日の一泊二日で、オリンピック記念青少年総合センターを会場に行われました。

 この最終回では、同じようにこれまで他会場で自立に向けての学習を続けてきた、里親子支援のアン基金プロジェクト、神奈川フォスターケアサポートプロジェクト、のNPO二団体と共同開催とし、里親家庭からの自立を控えた高校生たちと一緒に、参加者合計32名で一部プログラムを合同で実施しました。

 初日は「社会人としてのコミュニケーション」として、企業など社会で生活するうえで必要な行動や言葉、身だしなみ、表情、など具体的な事例を元に考える機会としました。また会社の辞め方、困ったときの相談相手、失敗したとき、などについても考えました。
 電車が遅延して始業時間に遅れるとき、どのように連絡したらよいのか?など実際にロールプレイを行い、参加者も考えながら実践的に学べていました。

 高校生にとってはとても実践的で高度な内容でした。レジュメに向かって一生懸命に考え、ディスカッションをし、全体に発言をしていましたが、終了後にはばったりと机に倒れ込むほど集中している様子も見られました。それでもこの内容は働き出してからしばらくして気づくことも多くあり、今からあらかじめ考えておくことのできたことは非常にありがたいことであったと思います。

 夜は施設出身の先輩たちが会場に集ってくれて、施設を退所した後でどのような生活をしてきたか、仕事や学校、お金のこと、家族を持つこと、出身施設との関係、などについて、グループに分かれて丁寧にざっくばらんに話してくれました。
 毎年行われているこのプログラムですが、講師が話をする色々な講習よりも、よほど参考になることが多くある内容です。参加者にとっても好評でした。

 宿泊は男女別の大部屋でしたので、色々な施設から参加してきている参加者同士で共同生活をし、入浴や食事のときは一緒に行動することになりました。プログラム以外の生活の場面で様々な話をしたり一緒に過ごすことは、楽しい思い出として支え合う仲間づくりにつながっていきます。

 二日目は午前中にコラージュの制作を行いました。自分の生活や目標を視覚化して明確にするのが目的です。参加者同士で、職員の皆様と、出来上がった作品を見ながら話をしている様子があちこちで見られました。

 最後に修了式を行い、全員にエンジェルサポートセンターからの修了証と、協賛のフィリップモリスジャパン合同会社、ホンダ販売労働組合、株式会社AOKIからのご支援による「ホープチェスト」の授与が行われました。
 そして壇上から会場に向けてそれぞれの決意表明が行われ、他の参加者、来賓の施設長、施設職員の皆様、里親会の皆様の前で自分の未来についての決意を立派に語りました。

 修了式の後、会場をレセプションルームに移動してパーティを行い、仲間で語らいながら美味しい食事をいただき、楽しい時間を過ごしました。
 これから進む道は皆それぞれですが、またこれからも卒業生の会も行われますし、先輩としてプログラムに関わってもらいたいという話もして、すべてのプログラムが終了しました。 

 これまでこのような機会をいただけたことは本当にありがたいことです。児童養護施設や里親家庭からの自立、というテーマは未だ社会的に認知がされているとは言えませんが、少しずつ支援も増えてきている印象です。これからもさまざまな環境にいる子どもたちを社会の一員として迎えられるようにともに学ぶ機会を設けていきたいと思います。

2018岩手自立支援

2月20日、岩手県内ののすべての児童養護施設の高校生を対象にした、エンジェルサポート自立支援プログラム岩手の最終回と修了式が行われました。
今年は22名の高校生が集まり、にぎやかなプログラムになりました。
この日は朝から調理実習を行い、グループに分かれて調理をしてそれぞれ食事としました。メニューは餃子や牛丼などでしたが、なかなか料理をする機会のない参加者も多かったようでした。慣れないながらも皆で餃子を包んで皆で食べて、それは楽しそうにしていました。

午後は暮らしにかかるお金の使い方として、消費生活相談員の講師から、家計シミュレーションやクレジットカード、消費者金融などの講義を受けました。
また契約、悪質商法、ネットのトラブルなどについても学ぶ機会を持ちました。

最後に修了式を行い、一人ひとりの決意表明が行なわれました。またエンジェルサポートセンターと、フィリップモリスジャパン合同会社から、修了記念に本人の希望する生活用品やビジネススーツのプレゼントが授与されました。

帰り際にここで出会った別々の施設からの参加者同士で別れを惜しむ様子も見られました。講習の内容だけでなく、楽しい思い出とこれからも支え合える仲間ができたことは、これからの新しい人生のスタートに向けて励みになることでしょう。