10月27日、2019年の東京での自立支援プログラムが始まりました。今年は12名の高校生が参加して、児童養護施設からの自立に向けての準備を行います。
初回は複数の施設から参加してきた参加者同士で自己紹介を行い、グループに分かれて料理実習としました。
作りたいメニューをグループのメンバーで決めて、スマホからレシピを検索します。会場内に用意した材料を予算内で「買い物」して、分担して作ります。またくじ引きでスペシャル食材を選んでもらい、必ず使わなくてはいけない材料を決めてもらいました。それぞれ豆腐、もやし、卵となりました。これは消費期限の近い食材を使い切るイメージです。一人暮らしの自炊と同じことをシミュレーションしてみるのです。
それぞれ料理の得手不得手がありますが、協力したり工夫したりしながら、どのグループも上手に仕上げることができました。スペシャル食材で豆腐を引いたグループはハンバーグの生地に練り込んで豆腐ハンバーグにして、美味しくできていました。
午後は進学について話をしました。これまでの先輩たちの様子なども伝えながら、進学を成功させるために必要なことはなにか、また資金計画の立て方、資金繰りについても話しました。新たな学費免除や生活費支援の制度についても説明し、自分でよく調べるように繰り返し伝えました。
参加者のアンケートでは、
- 調理実習でグループでメニューや役割を話し合ったりしてスムーズにできた
- 生活に必要なお金を現実的に知ることができた
- 高等教育の就学支援新制度についてよく調べようと思った
といったコメントがありました。特に就学支援新制度については、これまであまり情報がなかったため、初めて聞いた人が多いようでした。
次回も同じメンバーでまた異なるテーマでプログラムを行います。自立のための多くの学びの機会になることを期待しています。