活動報告」カテゴリーアーカイブ

エンジェルサポートオンライン2021が始まりました

社会的養護からの自立を控えた若者を対象に、新生活や就労、進学など社会生活のスタートへのスムーズな移行を支援するため、学びの機会としている「エンジェルサポート自立支援プログラム」は今年で19年目を迎えました。
しかし引き続きの新型コロナ感染の状況から、今年もリモートでの開催となりました。

今年は11月から全9回のプログラムをZoomで実施、参加者は全国から40名を超えてまだ増えています。

初回のプログラムは「幸せな人生を送るために」として、慶応大学大学院SDM研究所の楠さんを講師に迎え、人間は幸福をどのように感じているのか、どのような行動が幸福を感じさせるのか、科学的に実践していくことで、それぞれ幸せな人生を送るための学びの機会としました。

今回、Web上ながら初めて会った、年齢も地域もばらばらの参加者でしたが、少人数のグループワークでもそれぞれ自分の体験や好みの話などをして、多いに充実し、そして時間が足りなくなるくらいでした。終了後のアンケートでは

  • 幸せは人それぞれ感じ方が違うことが分かった。
  • 自分のことを改めてふり返って,自分の良い点が見つけられた。
  • グループトークがとても楽しかった。

といったコメントがありました。

次回は12月12日に「進学について」としてセッションを行います。年度の途中からでも参加できます。興味のある方はご参加ください。

2021.3.21 オンラインプログラム2020最終回

新型コロナウイルスの影響で、従来の自立支援プログラムが実施できずオンラインによる開催を続けてきた2020年度。その最終回「栄養と食事」を3月21日(日)に行いました。

今回の講師はキユーピーからご担当いただき、食生活の大切さ、特に現代人に不足する野菜をいかに摂るか、一人暮らしの毎日の食事づくりをどう続けていくかのコツ、などの話がありました。参加者の中には春から一人暮らしで食事作りもする人がいて、ちょうど今回の話は参考になったようでした。

これをもって2020年度のオンラインプログラムは終了となります。苦肉の策として急遽始めましたが、おそらく21年度も感染防止の観点から同様のオンラインプログラムの実施となることを検討しています。決定した際にはまたサイト上でおしらせしてまいります。

一年間ご参加いただいた高校生の皆さん、施設職員、里親の皆様、ありがとうございました。春からの新生活がご自身にとって幸せなものになりますことを心からお祈りします。またこのプログラムに講師やスタッフとしてご支援いただきましたすべての方に感謝申し上げます。そして実施に至ったのはホンダ販売労働組合の皆様からの助成のおかげさまです。あらためてお礼申し上げます。

2021.3.7 オンラインプログラム実施

3月7日(日)に、エンジェルサポートオンライン2020の第4回目「人生設計とお金」を開催しました。

ソニー生命の皆さんに講師をお願いし、新生活を始めるうえでありがちな場面を再現しながら、お金についてお話しいただきました。

お金についての知識はあればあるだけためになるので、どれだけ時間をかけても足りないほどなので、今回は基本的な「使い方・貯め方」の知識と、クレジットカードやリボ払いの注意、さらに就職・転職について伝えてもらいました。

ワークシートを使って一ヶ月の家計を想定して費目を分けて予算を立てるワークをしたり、3名の講師それぞれ自分自身の経験を紹介してもらったりして、「答えのない問題」をそれぞれ考える機会にしました。

今回は高校生の参加者だけでなく、一般社団法人リーチ奨学育英会とのコラボレーションとして、施設職員の皆さんにも見学をしていただきました。アンケートでは「QR決済やスマホでの支払い、クレジットカードの知識などについても情報提供があるといい」「子どもたちに教えていく職員も学びの機会にしたい」とのコメントをいただきました。

講師からはより多くの学びの機会を提供したいと、児童や職員向けのお金についての定期的な講習の開催の提案もありました。実施の際にはご案内をしますので、ご興味のある施設職員、里親の皆様はお問い合わせください。

次回は最終回です。3月21日に「栄養と食事」というテーマで、キユーピーの皆さんにお届けしていただきます。

児童養護施設、自立援助ホーム、里親家庭、ファミリーホームで生活する高校生は興味のある一回だけでも申し込みをすれば無料で参加できます。以下からご連絡をお待ちしています。

エンジェルサポートオンライン2020申し込み

2021.2.21 オンラインプログラム実施

2月21日(日)に、エンジェルサポートオンライン2020の第三回目「先輩と語る社会人としての心構え」を開催しました。

児童養護施設出身の方に講師になっていただき、施設で暮らしていた時代から退所後の生活、仕事のことなどから体験をお話しいただきました。大きな失敗をしてしまったこと、助けられたこと、努力してきたこと、さまざまな経験を、これから社会に出ていく高校生の皆さんへ隠さず伝えてもらえました。社会人一年目の給与明細の実物や当時や現在の写真、たくさんの資料とともに詳しく伝えていただいたことで、それぞれの参加者にとってモデルになったのではないかと思います。こういった話は同じ立場の方からお話しいただけることが貴重な機会になると考えています。

途中、参加している他のスタッフの一年目の話をそれぞれしたり、参加者から話しをしたり、やりとりをしながら和やかに進めました。おだやかでいい雰囲気になりました。

次回は3月7日に「人生設計とお金」というテーマで、ソニー生命の皆さんを講師にお招きしてオンラインプログラムを行います。その後は21日に最終回「栄養と食事」のプログラムをキユーピーの皆さんにお届けしていただきます。

児童養護施設、自立援助ホーム、里親家庭、ファミリーホームで生活する高校生は興味のある一回だけでも申し込みをすれば無料で参加できます。以下からご連絡をお待ちしています。

エンジェルサポートオンライン2020申し込み

2021.2.7 オンラインプログラム実施

社会的養護からの自立支援プログラム、エンジェルサポートオンライン2020。第三回目「暮らしの契約と法律」を開催しました。

これまで同様に青年司法書士会の皆さんを講師にお招きし、生活していく上で「ちょっと困った場面」を想定して、どのように対処したらいいのかクイズに答えていきながら、解決方法を学んでいく回でした。クイズはどれも身近に起こりうるもので、しかも答えは微妙に難しく、悩ましいものが多かったですが、参加者はそれぞれ考えていました。

裁判で勝って、悪質商法業者に払ってしまったお金を取り戻しました!という司法書士の話に、ZOOMの画面内で「拍手」のアイコンが次々送られてくるようすなどもあり、楽しい雰囲気の中で行われました。

学校の授業で習ったことがある、という参加者も多かったのですが、それでも終了後のコメントでは「学校の講習は苦手だったけど今日は楽しく勉強できた」といった声や「学校で習った以外のことも具体的に学べてよかった」という声がありました。

一方で、「近所のトラブルや事故などについても学びたい」「借金についてもう少し詳しく知りたい」など、具体的なリクエストもありました。追加資料など補習できるようにしたいです。

次回は2月21日に「施設出身者と語る社会人としての心構え」というテーマでオンラインプログラムを行います。児童養護施設、自立援助ホーム、里親家庭、ファミリーホームで生活する高校生は事前に申し込みをすれば参加できます。参加費は無料です。以下からご連絡をお待ちしています。

エンジェルサポートオンライン2020申し込み