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福岡県での自立支援プログラム

先日の青森県あけぼの学園での自立支援プログラムに引き続き、2月20日、福岡県の児童養護施設 清心慈愛園にてプログラムを実施しました。

自立を控えた高校生たちとコラージュの制作を通してそれぞれの未来や希望について明確にするプログラムを行いました。皆さん黙々と熱心に作品に取り組み、作品が出来上がったら全員でお互いに解説をしながら共有し、それぞれの未来を語り合う希望あふれる会となりました。

職員の先生方もまたとても熱心にプログラムに取り組んでおられ、色々とお話をしながら、来年度に向けてさらなる発展と、対象となる児童へより効果的なプログラムの提供について考えていきたいと感じました。

青森県での自立支援プログラム

エンジェルサポートセンターで実施してきました自立支援プログラムを、フィリップモリスジャパン株式会社の協賛を得て、それぞれの児童養護施設内でも実施できるように今年度から支援をしております。そのうちの青森県十和田市の児童養護施設あけぼの学園でのプログラムが最終回を迎えましたので、2月8日に行われた最終回プログラムと修了式に、エンジェルサポートセンターから2名が出席しました。

卒業を控えた高校三年生と、施設の先生、栄養士の先生とで、調理実習を行っていました。カレーライス、ポテトサラダ、野菜スープ、そして十和田市のご当地グルメ「バラ焼き」と、盛り沢山の食事をいただきました。食事をとりながら進路や将来についての話をし、また東京の話を熱心に聞いて、きらきらと目を輝かせている様子がとても印象的でした。
修了式では修了証の授与を行い、これから始まる新しい暮らしへエールを送りました。

園長先生をはじめ施設の先生方も熱心に取り組んでおられて、参加者のために各回ごとに手作りされた資料をまとめたファイルは、暮らしに役立つだけでなく、気持ちのこもった宝物のようにも見えました。

帰る車に向かって、高校生がずっと手を振って見送ってくれました。この日の最高気温は0度でしたが、熱い気持ちが伝わってくる貴重な時間を一緒に過ごすことができました。

自立支援プログラム修了式

2月5日-6日の土日で、エンジェルサポート自立支援プログラムの今年度最終回を行いました。インフルエンザの流行もあり、残念ながら参加者全員の出席とはならなかったのですが、12人の中高生が集まり宿泊研修に臨みました。

今回の研修では「働くこと」、「気持ちのキセキ」、「コラージュ」のプログラムが行われ、いずれも参加者にとって充実した内容になったようです。

箱崎幸恵講師の「気持ちのキセキ」では、普段は意識していなかった気持ちに気づき、それを言葉や体で表現することができ、またそれに共感する言葉が他の参加者からもあったりと、まさに奇跡のような場面がありました。参加者からも「もっとよく知りたい」とコメントがありました。

異なる施設から集まった参加者たちは、一泊二日の日程の食事や入浴などの生活の場面での何気ない交流を大切に、また夜は遅くまでたくさんの話をして過ごしたようです。きっとここでしか話せないようなこともお互いに話し合えたのではないでしょうか。それでも常に時間をよく守り、予定通りのプログラム進行をすることができたことは、まさに参加者の皆さんの協力のおかげです。

修了式へは参加児童の生活する児童養護施設からもそれぞれ先生方がお見えになり、またフィリップモリスジャパンをはじめ支援企業の皆様、里親子支援のアン基金プロジェクトからも来賓が見え、30名以上の大勢でプログラムの修了生をお祝いしました。

プログラムの修了生には、フィリップモリスジャパンより、あらかじめ希望をしておいた生活用品や家電製品がプレゼントされました。また高校3年生には加えてビジネススーツが贈られました。頑張って真面目に取り組んだご褒美です。いずれも実績として受け止め、自信をつけていってもらいたいと思います。

ひとりひとりの参加者に感想や抱負を述べてもらいましたが、全員ともしっかりとした言葉で話していて、来賓の先生方も驚くほど立派でした。もしプログラムをきっかけにして気持ちに変化があったのだとしたら、本当にうれしいことです。

春からそれぞれの新しい生活が始まりますが、人とのつながりを大切に、自信と勇気を持って、いきいきと生きていってほしいと願います。

また、今回のプログラムの実施にあたり、このインターネットサイトをご覧の方から、コラージュの作成に必要な雑誌類をご寄付いただきました。児童の自立に向けた活動へご支援をいただきましたこと、心から感謝いたします。ありがとうございました。

参加者アンケートから

感想1

もっと気持ちの奥側を知りたいと思った。これから自分の気持ちについて考えようと思う。

感想2

前より自分の気持ちを上手に言えるようになったことが、今後、役に立つのかなあーと思いました。

感想3

自立に向けての勉強をしながらも楽しく過ごすことができました。

感想4

自立する上でも、生きていく上でも、大変貴重な経験と出会いを与えていただき、感謝しています。

感想5

自分のためになる!!

1月の自立支援プログラム

1月16日に今年度4回目の自立支援プログラムを行いました。

今回のテーマは「金銭管理」です。

毎日の暮らしの中でとても大切なお金ですが、上手な使い方や貯め方もまたとても難しいものです。そんなお金についての知識を身につけ考え方について学ぶプログラムとして今回は実施しました。
講師は昨年に引き続き、エンジェルサポートセンターの金融チームが担当しました。専門性を活かして素敵なカリキュラムと教材を用意してくれています。

実際の暮らしに必要なお金がいくらなのか、さまざまな条件を設定していきながら、家計簿をつけるようにひとりずつ電卓を使って計算していき、その月の家計をやりくりする経験をすることで、生活費についての考え方を学ぶ機会となりました。

また、銀行や口座の種別についての解説とそれぞれの使い方、効率的なお金の貯め方についても解説をしていきました。

クレジットカードの仕組みは難しかったようで、終了後のアンケートでも「私にはカードは向いていないということがわかった」とのコメントがありました。ほかにも「全体的に難しかった」といったコメントもありましたが、家計簿の資料がわかりやすかったことや、ホワイトボードを使いゆっくりと進めたことがわかりやすかった、との記述もありました。

もちろん一日のプログラムで簡単に理解できるテーマではないですが、今回のことが金銭管理や金融機関について考えていくきっかけになったり、のちのち「そういえば前に聞いたことがある」とというくらいに思い出してもらえたらいいのではないでしょうか。

次回は今年度最終回となります。一泊二日の合宿の中でさまざまなテーマでプログラムを実施します。参加者それぞれの自立に向けた学びとともに、参加者同士の交流がより深まる機会になり、自立へのモチベーションと自信につながる最終回となることを期待します。

テーブルマナー講座を開催

12月19日、資生堂エンジェルラウンジ・プログラムとして、テーブルマナー講座を開催しました。

児童養護施設で生活する中高生13名が参加し、「夢をかなえる自分になる」をテーマに社会生活を送る上でのマナーや技術を学ぶこのプログラム、最終回となる今回はフランス料理のテーブルマナーについて学びました。

ザ・クレストホテル立川の宴会場にて、帝国ホテルや迎賓館でサービスをされていた講師による礼儀、マナーについての講義や歴史、由来などのお話を聞きながら、パーティや披露宴で供されるものと同様のコース料理をいただきました。慣れない場所やお料理に緊張しながらも、熱心に話を聞き、しだいに会話や食事を楽しんでいったようでした。

また、資生堂社会福祉事業財団の皆様、株式会社AOKIの皆様と、児童養護施設の先生方もお越しいただきまして、参加者の皆さんは前回の身だしなみ講座の成果を見せるべくメークやネクタイなど身だしなみをきちんと整えて、今日の会に参加していました。

講義の後は修了式を行ない、修了証の授与と、記念品としてAOKI社より一人ひとりにプレゼントが贈られました。

参加者アンケートでは「すべての内容が自分の役に立つと思いました」、「とても美味しい料理ですごく感動したので、大人になってからこのような料理が食べられるように頑張ります」、「社会に出て行く上で、一人でもやっていける自信をつけさせてもらいました」、「普通の家庭の子どもよりも、自立に向けた準備ができていると自信をもって思えるようになりました」といった、多くのコメントがありました。

この経験が、参加者の皆さんが自信をもって夢に向かうためのお役に立てたら、と心より願います。