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自立支援プログラム福島 修了式

フィリップ モリス ジャパン株式会社と日本財団が行う東日本大震災の被災地の子ども支援共同プロジェクト「Doorway to Smiles」の一環として行われた、福島県の児童養護施設の高校生を対象とした自立支援プログラム福島の最終回が行われました

福島県内の6ヶ所の児童養護施設から自立を控えた高校生10名が参加し、2013年10月から全3回の日程でコミュニケーションやメンタルケアについてのワークショップが行われてきました。

3月2日(日)に郡山市内で行われた今年度の最終回では、午前中は「笑うことについて」というテーマで、キャリアコンサルタントの半田真仁さんを講師に、人生における心構えや働くことの意味について、先輩の体験などを紹介しながら語られました。

会場となったしゃぶしゃぶ屋さんで食べ放題のしゃぶしゃぶの昼食をいただいて、午後は自己表現や運動不足の解消の方法のひとつとして、ハウスダンスを皆で体験し、汗を流しました。

修了式では一人一人に修了証と新生活に役立ててもらおうと希望する生活用品が授与され、それぞれ新生活に向けた決意表明が行われました。今回の経験が、修了生の皆さんの人生にとって大きな意味を持つことを願い、充実した人生への機会となることを期待します。

岩手県での自立支援プログラム

2013年度、エンジェルサポートセンターでは 「Doorway to Smiles」 プロジェクトに参加し、東北の児童養護施設からの自立を控えた児童を対象にした、自立支援プログラムへの企画・運営に協力して参りました。

「Doorway to Smiles」とは、フィリップ モリス ジャパン株式会社と日本財団が開始した、東日本大震災の被災地の子ども支援共同プロジェクトです。
このプロジェクトでは、岩手、宮城、福島、各県の児童養護施設高校生を対象に、それぞれの施設スタッフが実施する社会生活スキル習得のプログラムの実施にあたり、企画や運営をエンジェルサポートセンターが協力しています。

そのなかで、2月22日(土)に、岩手県のプログラムが修了を迎えました。自立支援プログラム岩手では県内全6施設から高校3年生15名が参加しており、今回は調理実習やひとり暮らしに向けての講習が行われました。初めて一緒に活動をする同士でもすぐに打ち解けることができたようで、プログラムの合間にもそれぞれの生活や進路について話をし合う様子が見られました。

講習の後には修了式を行い、修了証の授与と、生活用品やビジネススーツの授与を行いました。児童養護施設からの自立と、震災からの復興という境遇のなか、共感し合い支え合いながら新しい人生を始める若者達へ、支援をすることができる機会となりました。

自立支援2013青森 修了式

2月13日に青森県の児童養護施設あけぼの学園にて、2013年度自立支援プログラムの最終回セッションと修了式が行われました。今年度で4年目となるこのプログラムでは、学園の高校3年生を対象に自立生活に大切な生活スキルや知識について学ぶ機会として定着してきました。

この日はファイナンシャルプランナーの方を講師にお招きし、保険や貯蓄について学習しました。参加者の皆さんは資料を元に熱心に話を聞き、自分の人生を想定しながら学んでいました。さらに今年度の修了式を行ない、修了証を授与するとともに、生活用品やビジネススーツが贈られました。

修了生の皆さんはそれぞれこの春に高校を卒業し、就職してアパートや寮での新生活が始まるということで、生活に役立つ学びの機会と、生活用品による社会人生活のスタートへの支援と、両面からの支援の機会となりました。またプログラムで学んだことを自信につなげ、それぞれが素敵な人生を送ることを心より願います。

自立支援プログラム2013修了式

2014年1月24日・25日の二日間で、2013年度のエンジェルサポート自立支援プログラムの最終回を行いました。

昨年9月から5回のプログラムを行ってきた間に、卒業する学年の皆さんは、それぞれ就職や進学といった進路や、新しい住まいが決まってきて、春に向け自立のときを迎えようとする時期でした。
今回はエンジェルサポートセンター参加者14名と神奈川フォスターケアサポートプロジェクトの参加者7名の21名が集まり、国立オリンピックセンターにて宿泊をしながら自立に向けて多くのことを学ぶ機会としました。

プログラム

  • 一日目: 気持ちのキセキ / サロン・ド・エンジェル(先輩との対話)
  • 二日目: ドリームツリー / 修了式 / パーティ

また今年度も共催プログラムとして、里親家庭からの自立を支援しているNPO法人アン基金プロジェクトの自立プログラムの参加者が修了式からも合流し、エンジェルサポート、神奈川フォスターケアと合わせて28名の高校生が修了式に出席しました。
一人ずつに修了証が授与され、壇上にて新生活に向けての決意表明が行われました。その後はおいしい食事をいただきながらお互いに語り合い励まし合いながら、楽しい時間を過ごしました。

今年度のプログラムへも多くのご支援やご協力をいただきました皆様へ、あらためてお礼を申し上げます。困難な環境にあっても自らの人生を生きていく多くの子どもたちにとって、大きく成長する機会とすることができました。

参加者アンケートから

  • (エンジェル卒業生は)同じ経験をしている人なので、話を聞いて将来に向けて明確な目標が立った。
  • これからも、今からも、役に立つことを学びました。
  • 将来の夢をもう一度再確認することができ、自信がつきました。
  • ありがとうございました!頑張ります!

お金と時間の使い方 / 契約と法律

12月15日(日)に今年度4回目の自立支援プログラムを行いました。

今回は午前午後の二部に分けて2つのセッションを行いました。
午前は明治大学の大学院生の皆さんがご支援をいただき、「知って得するお金と時間の使い方」として、大学生から新社会人になる年齢を想定した、暮らしにかかるお金の話や悪質商法について、また大学生活について紹介するセッションを行いました。具体的なイメージを持ちやすいように実際の資料やスライドを見たり、クイズや寸劇も交えながら解説をしたことで、理解しやすく肯定的な印象を持つことができたのではないでしょうか。

午後は青年司法書士会の皆さんが講師になっていただき、法律についてのクイズに答えながら、関連した法律について解説を行うことで、身近なトラブルについて考え学ぶことができました。グループに分かれてそれぞれ議論をする時間では、「親しい人との借金の問題」という設問に対しては「人との絆が大切だ」「いやお金が大切だ」といった意見が交わされ、とても盛り上がっていました。
優勝したグループから順に、全員にチョコレートの商品のご褒美もいただきました。

終了後のアンケートでは多くのコメントが寄せられました。

  • 大学の進学にかかる費用や、学生ならではある時間を活用して、自分にしかできないことを探せるということがわかった。
  • 今日はたくさんの大人の方の話を聞けて、おもしろかったです。ありがとうございました!!!
  • 意外と知らない法や権利を知れて、役に立った。
  • 一番うれしかったのは本当に悪徳商法などの対応をしている司法書士の方に直接会えて、お話しを聞けたことです。

次回は今年度プログラムの最終回として一泊二日で研修を行います。一人ひとりの進路が決まってきたこの頃、また自立に向けた高揚や不安といった気持ちが大きくなってきたことでしょう。最後まで彼らの気持ちに寄り添い支援を重ねてまいります。