2014年8月から始まった東京でのエンジェルサポート自立支援プログラムも全5回を終えました。2015年2月28日と3月1日の二日間に最後のセッションとなる宿泊研修がオリンピック記念青少年総合センターにて行われ、児童養護施設や里親家庭からの自立を控えた高校生27名が参加しました。また例年と同じく、NPO法人神奈川フォスターケアサポートプロジェクトの行う自立支援プログラムに参加してきた里親家庭の高校生13名とも合同で行いました。
研修一日目の午後には箱崎幸恵講師による「気持ちのキセキ」ワークショップを行い、自分の気持ちを確かめ、共感することを体験しながら考えました。夕飯後に行なったプログラムでは、施設、里親出身の20代男女に集まってもらい、高校卒業後の就職、進学、生活、趣味の話など、三者三様の暮らしについて話をしてもらいました。その後は解散しそれぞれの宿泊部屋で思い思いに時間を過ごしたようです。高校卒業と就職や進学、なにより施設や里親家庭を離れ自立を迎えるこの時期に、同じ境遇の仲間同士で過ごす時間はとても貴重だと考えています。
それでも夜遅く(朝早く)まで起きていたはずですが、翌朝は全員きちんと朝食をとり時間通りに午前のプログラムを行なうことができました。二日目のプログラムは自分の夢や目標を明確にして実現しやすくするための大南和宏講師のドリームツリーワークショップを行ないました。
修了式では、並行して行われたNPO法人里親子支援のアン基金プロジェクトの里親家庭の高校生への自立支援プログラムの修了生9名も参加し、50名近くの施設、里親で生活する高校生が集まり互いに励まし合いました。修了証の授与と決意表明を行い、それぞれの目標を全員が堂々と宣言しました。
また来賓として厚生労働省 雇用均等・児童家庭局 家庭福祉課 指導係長の平山多輝男様にご出席いただき、祝辞として修了生に向けて激励のお言葉をいただきました。
修了式の後には全員でパーティをして食事をとりながら、この後すぐに就職や引っ越しなどで新生活が始まる参加者のみなさんは、最後の時間を和気あいあいと過ごしました。
このプログラムを今年も無事に完了することができました。困難な状況な中からも自ら生きていこうとする多くの子たちへの支援をいただきました多くの方へ心から感謝を申し上げます。ありがとうございました。