活動報告」カテゴリーアーカイブ

多摩ユースサロン ボウリング大会/交流会

1月15日(日)に多摩ユースサロンの今年度3回目のイベント「ボウリング大会/交流会」を開催しました。

今回も三多摩児童養護施設協議会との連携で複数の児童養護施設が合同で行う出身者のサポート事業に、エンジェルサポートセンターは事務局として参加しました。

1月のサロンは、参加者のレクリエーションと交流を兼ねた、ボウリング大会と交流会とを行いました。三多摩地域の児童養護施設の出身者、職員、施設長、エンジェルのスタッフとで総勢37名が参加しました。

午後から会場の立川スターレーンに集合し、開会式、始球式のあと、参加者と職員とでレーンに分かれてボウリング大会を始めました。ひさしぶりにボウリングをする、という参加者も多いようでしたが、それぞれ楽しい時間を過ごしたようすでした。表彰式では2ゲームで304点を出した男性が優勝、3位までの商品とブービー賞、参加賞が全員に贈られました。

夜は交流会として、立川市のイタリアンレストラン、トスカーナにて、食事会を開催しました。20歳以上の参加者に限って、お酒と料理を楽しみながら、同じ施設の出身者ごとで集まって懐かしい話や今の生活の様子などを語り合う時間となりました。途中から自己紹介タイムとして、今の職業や最近気になっていることなどを全員の前で発表し、大いに盛り上がっていました。その後、自然に声をかけあって他の施設からの参加者同士で同じテーブルに集まってさまざまなことを語り合い、よい交流ができていたようでした。

終了後、参加者のみなさんから「二次会に行こう」と誘い合って、会場も探してきて、参加者、職員、施設長、スタッフの有志で二次会に向かいました。ここでもこの日に初めて会った同士で大いに盛り上がっていました。「またぜひやろう」「自分たちももっと関わりたい」「後輩たちも呼びたい」と積極的な声があり、今後の活動について考えるうえで参考になるものでした。

またこの日の参加者に実施したアンケートでも、「ひさしぶりにこういう遊びをした」「異なる施設出身者と関われてよかった」「施設出身者のそれぞれの生き方の話が聞けてよかった」という声が多くありました。一方で期待する支援として「生活が楽になるような支援を期待する」「住居支援、経済的支援」という声もあり、生活の苦労もうかがうことができました。

2016年度のユースサロンは今回で終了となりますが、2017年度の活動へも支援を継続していく計画です。

サロンドエンジェル忘年会

12月30日に、自立支援プログラム出身者を対象にした卒業後交流プログラム「サロン・ド・エンジェル」の今年度第三回プログラムとして忘年会を行いました。総参加者8名とで食事をしながら、最近の仕事や生活などの様子を話して過ごしました。景品をかけてビンゴ大会をしたり来年の抱負を話しあったり、楽しい時間になりました。

なかなか忙しくて大勢で集まることも難しいのですが、開催の予定を連絡する際に返事をくれて近況を知らせてくれたりして、卒業生とつながりを保つ機会になっています。

次回は2月に行う自立支援プログラムの修了式へ、先輩として参加をしてもらいたいと思っています。春から就職や進学をする後輩たちにとってかけがえのないモデルとしてそばにいてもらいたいと期待しています。

わたしのみらい2016 保険と社会の仕組み/大学見学

12月27日、高校生のための自立支援・就業支援プログラム「わたしのみらい2016」の第2回「保険と社会の仕組みを知ろう~三井住友海上駿河台ツアー」を行いました。

今回は三井住友海上火災保険株式会社のご協力をいただき、職場体験と保険について学びました。

会場となる新しいスタイリッシュな三井住友海上の新館にて、入館カードと名札をひとり一人受け取り、ワクワクしつつ、プログラムがスタートしました。まずは、損害保険とは?と称して、クイズを交えながら、私たちの身近にあるリスク(危険や怖れなど)に対する保障としての保険について教えていただきました。また、社員の方の体験をDVDやロールプレイで紹介していただき、仕事をするうえでの目的意識と誇りを持っている姿を拝見しました。

その後は、参加者一人にアクセンチュアの社員と三井住友海上の社員の方が2-3人のサポートがつくグループに分かれて職場見学へ向かいました。学校は冬休みですが会社は平日の通常業務。実際に三井住友海上の社員の方が働いていらっしゃる姿や、その職場の様子など生で体感させていただきました。残念ながら駿河台ツアーは雨でガラス越しの見学になりましたが、担当の女性社員の方の環境への取り組みに対する真摯な姿を通して、社員としての誇りを感じとる事ができました。

お昼は明るくきれいな社員食堂でランチをいただきました。お値段もお手頃で、種類も和洋中と豊富で、何を食べようかと悩んでいる参加者もいました。食べた食器の重さでランチの価格が表示され、電子カードで支払う便利で最先端のシステムには感動していた様子でした。

食後は個別相談としてアクセンチュア社の皆様と、自分の価値観を見つめ直すCatch Your Dream Step1ワークをベースにして、参加者が希望する進学、就職について、一人暮らしに必要な経費の資料、奨学金のリスト資料など様々な情報や社員の方の実体験も交えて、1時間たっぷり相談に乗っていただきました。

最後に東京医科歯科大学のご協力をいただき、グループ毎に大学構内を見学しました。残念ながら大学は冬休みに入っておりましたので、実際の授業風景や学生との交流はありませんでしたが、広い大学構内を実際に歩いて見ることは、興味深かったようです。

参加者アンケートでは、
「普段入ることのできない会社に入って、雰囲気とか働いている方の実際の声を聞くことができてよかった」
「進学を目指しているので大学見学などができて良かった」
「みんな真剣に考えてくださってとても嬉しかった」
といった感想がありました。

盛りだくさんの一日で、帰る頃には少し疲れた様子も見られましたが、おみやげのドーナツで笑顔も見られ、またの再会を約束して解散となりました。

エンジェルサポート2016「契約と法律/ハラスメント」

12月18日、立川市女性総合センター・アイムにて、エンジェルサポート自立支援プログラムの2016年度4回目のセッションを行いました。

午前中は青年司法書士会の皆様による契約と法律について、グループに分かれてチーム対抗クイズ大会で法律を学びました。自立生活を始めるときによくある契約の際のトラブルについてや、実際に若者が被害に遭うことのある悪質商法について、グループで話し合いをして考えました。他の人はそれぞれ違うことを考えていて議論が深まったり、真剣に考えている様子が見られました。正解の発表では実際の事例、実物などを見ながら、身近にもあり得ることだと感じることができたようです。

午後は企業のコンプライアンス担当者と大学のハラスメント相談担当者の講師による、コンプライアンス、ハラスメントの講習を行いました。特にハラスメント、DVについては気づかないうちに自分が当事者になっていることも想定して、実際に様々なハラスメントが起きてしまったときにどのように断るかを実際にロールプレイしながら体験しました。

参加者からのフィードバックでは、
「法律クイズの時間が短く感じられるくらい楽しかった」
「お金の貸し借りはしてはいけない」
「ハラスメントの断り方を実践して、実際にどのように行動をすればよいのか学べた」
「なにかあったらすぐ相談することがいいことがわかった」
といったコメントがありました。

今年度のプログラムも次回で最終回となります。春には多くの参加者が自立生活を始めていきます。エンジェルサポートセンターでは多くの若者たちの自立を見守っていきます。

エンジェルサポート福島2016

福島県内の児童養護施設からの自立を支援する「エンジェルサポート福島2016」プログラムが始まりました。

福島県児童福祉施設部会とエンジェルサポートセンターとの協力体制で2012年から毎年行ってきたこのプログラムも、今回で5年目となります。11月19日に今年度の第一回プログラムが行われ、県内7施設から10名の高校生が参加し、それぞれの自立に向けて学ぶ機会としていきます。

初回となった今回は午前中に「携帯・スマホに潜む危険性」として郡山女子大学の堀先生に講師を勤めていただき、ネットやゲームへの依存、いじめ、脳や身体に与える影響などを学びました。それぞれの考えを述べたり、グループでディスカッションをしたり、自分と他人の価値観を比べながら、それぞれ考える機会となりました。

お昼休みには会場近くの料理店で食事をとりながら、今日初めて会った参加者同士でも趣味の話や学校の話などで和気あいあいと過ごしました。

午後は堀川愛生園の三馬先生が講師となり、コミュニケーションスキルを実践的に学ぶ機会としました。社会人としてどのような行動をとるとよいのか、適切な行動を、例を挙げて具体的なステップを踏みながら学ぶことができました。

これから来年の2月まで充実した内容で自立に向けて学んでいきます。進路が決まった参加者もいて、より具体的に自分自身について考え、共有し合う機会となることでしょう。エンジェルサポートセンターでは福島の高校生への支援をこれからも続けてまいります。