活動報告」カテゴリーアーカイブ

多摩ユースサロン 2017年8月

8月13日に、多摩ユースサロンのイベントが八王子市で行われました。
今回は三多摩地区の児童養護施設卒園生を対象にして、フットサル大会、温泉、懇親会、と盛りだくさんの内容でお盆休みを過ごす会としました。

フットサルでは7名の卒業生が参加、9施設から集まった自立支援コーディネーター職員とエンジェルサポートセンターのスタッフ3名とで、全員で19名が汗を流しました。
サッカーやフットサルの経験者も多く、また小学生時代に施設対抗の大会に参加していたことがあるか、など昔話もしながら、楽しい時間を過ごしました。

その後、近くの入浴施設に移動、温泉や岩盤浴を楽しみました。

最後には飲食店にて懇親会を行い、ここから合流した参加者や職員、施設長とともに食事やお酒を楽しみながら、近況や昔話で盛り上がっていました。

異なる施設出身でも共通の趣味があったり、年齢が近いことで接点があったりして、交流の場としてよい機会になっているようです。
施設出身者の若者と複数の施設からの現役職員、施設長が集うイベントが行われることによるアフターケアは支援としても独特ですが、様々なライフステージ、ライフイベントにも大勢が寄り添って関わることのできる形ではないかと、これからに期待をしています。
今後は毎月定期的に集まる場を設けて、そのなかでイベントも行っていく予定です。

わたしのみらい2017 7月

7月29日(土)に、キャリア学習プログラム「わたしのみらい」特別編として、進学支援のセッションを行いました。

里親家庭の高校生から進学相談があったため、今回もアクセンチュア株式会社のご支援をいただきながら、個別相談として、進路について一緒に考え、資金計画や手続きについての情報を集めて資料を作成しました。

いつも思うのは、この作業を高校生自身や個人である里親さんが行うことはとても大変な作業だということです。経済的な支援が存在しながら準備の段階で燃え尽きてしまうという話も聞きました。何かのデータベースができればとも考えていますが、それぞれ個別の団体や企業が行う奨学金や毎年変わる大学等の制度について常に最新の情報を収集しまとめることも大変な作業です。

せっかくの制度ですので、より多くの子どもたちがその意欲と能力に見合った教育を受けて社会に出ていくことを、これからも支援していくつもりです。

サロンドエンジェル2017夏

7月28日(金)、自立支援プログラム出身者を対象にした卒業生プログラム「サロン・ド・エンジェル」を開催しました。

今回は渋谷の会場をお借りして、プレミアムフライデーの夜にスタッフと9名で食事を楽しみました。仕事の話や生活の話、これからについて、いろいろと話をして励まし合って、また次回の再会を約束して解散しました。

短い時間でしたが、少しずつ成長をしていく様子を見守ることができました。同時に、楽しい会を続けていくことで多くの卒業生たちとの安心できる拠り所として、このイベントを続けていきたいと思います。

プログラミング学習イベント

6月25日(日)に、児童養護施設の児童と職員を対象にした、プログラミング学習ワークショップを開催しました。

学習指導要領の改訂を踏まえ、今後、学校教育にてプログラミング学習が授業に含まれていくことが決定しています。家庭の状況によって学習や機会の格差が拡大していくこと、子どもの貧困の問題を解消しようと、アクセンチュア株式会社の協力のもと、いくつかの施設との連携に限定してテスト的に実施しました。

iPadを使ったプログラミングの基礎を学べる教材”Swift Playgrounds”は以前よりアメリカでも学校教育に用いられていますが、日本語化されたことで、この教材を使い、今回参加してくれた6名の小中高校生男女と2名の職員と、アクセンチュアのスタッフの皆様のサポートを受けながら、それぞれ学習を進めていきました。

ゲームのような画面でひとつずつ設定された課題をクリアしながらプログラムの構文や関数を学んでいくのですが、全員がとても集中して楽しんで取り組んでいました。大人よりも頭の柔軟な子どもたちは課題の意味をすぐに理解していく様子が見られました。今回はプログラミングに興味のある希望者だけを募集した会だったこともあり、とても満足度の高い、充実した時間になりました。「プログラムは好き」「こういう仕事に就きたい」「他の職業を希望しているけど知識は必要」といった声が聞かれました。

昼食には世田谷の赤木商店さんからのケータリングを用意していただき、温かく美味しい食事で楽しむことができました。

午後はジュニア・アチーブメント日本の協力で職業観やライフプランについて考える「キャッチ・ユア・ドリーム」ワークショップを行い、それぞれこれまでの自分や周囲の人のこと、これからの人生について考える機会となりました。

児童養護施設の児童を対象にしたプログラミング教育はまだまだほとんど行われていない分野ででしょう。しかしこれから学校教育で行われていくだけでなく、就労においても機会を増やし自立につなげる「手に職」系のスキルであることは間違いありません。企業や団体の連携があって彼ら自身が興味関心を持ち自立に向けて学ぶことができる機会はとても貴重なことでした。今後もこのイベントを続けていきたいとともに、多くの児童に向けた取り組みへと発展していくことを目指していきます。

この機会をご支援いただいたアクセンチュア株式会社の皆様に心から感謝いたします。

 

2017 年次総会

5月26日、立川市こども未来センターにて、エンジェルサポートセンターの2017年度年次総会を行ないました。

2016年度の事業報告、会計報告と、2017年度の計画について、正会員の皆様による審議をいただき、承認されました。

正会員、賛助会員の皆様には郵送にて活動報告書をお送りいたします。よろしくお願い申し上げます。