活動報告」カテゴリーアーカイブ

多摩ユースサロン 2017年11月

2017年11月19日、多摩ユースサロンが開催されました。

卒業生、施設職員、弁護士、社会福祉を学んでいる大学生、エンジェルのスッタフと総勢13名が参加し、皆で近況報告や情報交換を行いました。
社会人となり就職先でのトラブルに対して身元保証人としての責任はどう考えたらよいものか、卒業前に伝えておきたい賃貸に関する知識など、具定例をあげながら各々の立場や経験からの話は大変勉強になります。
里親家庭・施設で生活していても、社会人になっても予期せぬ出来事に遭遇することはあります。そんなとき「困っています!助けて!」と発信する力を使えると誰かがキャッチしてサポートしてくれます。
サロンもみなさんの声をキャッチするひとつの場として存在しています。
法的な質問にも、社会の荒波を乗り越える考え方も、さまざまな質問に対して一緒に考えてくれる大人たちが揃っています!そして仲間がいます!これからも多くの卒業生の参加を待っています!

なんと今回は卒業生のリクエストにお応えしてお寿司を準備しました。美味しいものをいただくと話題は自然と楽しい内容になっていきます。趣味の釣りやスノーボードの話、弁護士さんへの「リーガルハイは好きですか?」の質問からみんな大好きガッキーの話題まで、大いに盛り上がりました。

幸せワークショップ

10月22日にエンジェルサポート自立支援プログラムの今年度第3回プログラムが行われました。今回は幸福について大学院で研究を続けている講師から、幸せに生きるためのこつを一緒に学ぶ「ハッピーワークショップ」を行いました。

研究の結果でわかってきた、長続きする幸せを感じられる条件について学び、参加する高校生たちで一緒にさまざまなグループワークをすることで、実際に幸せを感じられる体験をしました。
幸福な状態であることで困難に立ち向かい乗り越える力、くじけても立ち直り自ら回復させていく力を、体験しながら身につけていきました。どの参加者も熱心に取り組み、長い時間でも集中して、楽しんで参加していました。

参加者のコメント:

  • 自己理解を深めることができました。今回のワークショップで自分に自信がついた。
  • 人とのつながりが思ったより広かったことがわかって、多くの人に支えられていることを自覚することができた。
  • 幸せとは考え方によって変わるんだなぁと思いました。環境とかそういうものはあまり関係なくて正直びっくりしました。
  • 相手への感謝の気持をちゃんと持つ事ができているのに言葉にして相手に伝える事が難しいと思った。

次回は12月に司法書士を講師に招き法律と契約について、またコンサルティング企業の皆さんから金銭管理について、講習をしていただきます。

児童福祉施設職員のワークショップ2017

10月17日・18日の二日間、パレスホテル立川にてテレビ朝日福祉文化事業団の主催による、「児童福祉施設職員のためのワークショップ」が実施されました。今回もエンジェルサポートセンターは事務局を担当させていただきました。

サンフランシスコ州立大学名誉教授の田中万里子先生を講師に迎え、東北から九州まで全国の児童養護施設や保育園、児童福祉施設から職員23名が、児童の気持ちや脳の働きについての理解を深め、効果的なコミュニケーションについて研修を行いました。行動の背景にあるきっかけ、さらに記憶についても考える練習を行うことで、不適切な行動をやめさせるだけではなく、どういったことでその行動が起きているのか、より理解することを学びました。
共感的に関わること、子どもの気持ちに寄り添うことを学ぶ機会となりました。

多摩ユースサロン 2017年10月

10月15日(日)に多摩ユースサロンのサロンイベントが行われました。

天気予報では、雨は午前中まで…だったはずが午後も降り続き、肌寒かったこの日。施設職員とエンジェルのスタッフ、そして弁護士の先生も加わって、和やかに穏やかに楽しい語らいの時間を過ごしました。

弁護士の先生がいらっしゃる事で、法律関係に対する質問が自然と発せられ、改めて自分たちの学びにもなりました。「時間外労働の賃金が支払われなかった」「親が自己破産していることで、携帯電話の契約ができなくて困っている」「自己破産しているのに、クレジットカードの手続きができてしまった」などなど。

今後も継続して、弁護士の先生方が参加してくださるとの事ですので、ちょっと相談してみたいと思っておられる方、ぜひ!多摩ユースサロンへお越しください。

三多摩地域の児童養護施設出身のユースの皆さんと施設職員との集いイベントは、毎月開催しています。日程や会場などの案内が必要な方は出身施設の自立支援コーディネーターからお送りしています。またはエンジェルサポートセンターにお問い合わせください。

話題が世界情勢について語り合っている時、卒園生が「思いやりの気持ちを持って人と接すれば、争う事ってなくなると思うなぁ。自分はそうしたいといつも思っている」と。

本当にその通りだと思います。卒園生のそのような言葉にほっこりします。

思いやりの気持ちは、周りに心地良さや安心感を与えられるものではないでしょうか。そのような「思いやりの気持ち」を持った多摩ユースサロンに遊びに来てください。お待ちしております。

調理実習 / DVについて

9月24日に立川市女性総合センターアイムにて、自立支援プログラムの2017年度第二回プログラムが行われました。

前半は「栄養と食事」として、調理実習を行いました。ふだんから料理をするかどうかで分けたグループごとに、あらかじめ用意した材料を見ながら予算内で献立を考えて作ります。実際の自炊と同じようにスマホを使ってレシピ検索をして、さらに予算内で収まるように材料費を計算してから料理を始めました。

はじめは「料理をしないメンバーだけのグループでは誰も作れないから無理」といった声もありましたが、来年の春にはそれぞれ新しい生活が始まるのですから、貴重な練習の機会だと取り組んでもらいました。料理をするメンバーのグループも、しないグループも、役割分担をして時間内に出来上がりました。

4つのグループの献立は

  • 親子丼 味噌汁 サラダ フルーツとヨーグルト風デザート
  • カレーライス目玉焼きトッピング 味噌汁
  • 野菜たっぷりチャーハン 中華スープ
  • 肉野菜炒め ご飯 味噌汁 フルーツ

と、それぞれ美味しく出来上がっていました。また費用も多くても270円程度と、とても安くできあがり、普段食費をあまり意識していなかった高校生にも貴重な機会になりました。感想にも「みんなで作るのは楽しかった」「安くておいしくたくさん作れる料理をもっと知りたい」「料理を作れる幅を広くしたい」などのコメントが多くありました。

後半は「DVについて」として、ハラスメントやDVに対応している専門家が講師となり、資料や実演を使って学びました。これまで正しい知識を学ぶ機会がなかった高校生が多かったようで、感想にも、人間関係の難しさや、自分の行動や性格を振り返り気をつけたいとする声が多くありました。自分を守るだけでなく相手を守り、良好な関係を続けていくことができるような、そのような機会になったらよいと思いました。

9月になり進路が決定した参加者が出てきました。いよいよ具体的な自立に向けての準備が始まります。同時に参加者同士でもお互いに支え合い励まし合いながら関係を深めていきます。

次回は10月、テーマは「幸福について/レジリエンス」です。