自立支援」カテゴリーアーカイブ

多摩ユースサロンが始まりました

7月30日(土)に、立川市の子ども未来センターにて、東京都三多摩地区児童養護施設協議会との連携で、東京の西部の児童養護施設が合同で行う出身者のためのアフターケア事業「多摩ユースサロン」の第一回イベントを行ないました。

エンジェルサポートセンターは事務局として、当日の会場手配や案内の作成、またそれぞれの施設の施設長先生、自立支援コーディネーターの職員の皆様とご一緒に当日の準備から運営などを担当させていただきました。
施設の合同イベントですので、それぞれの施設出身の皆さんは、まったく知らない人の集まりに参加してくることになります。また初めての取り組みですので果たしてどのくらいの人数が参加してくれるかわかりませんでしたが、いざ始まってみると、時間前から何人かの若者が集まり始めて、スタッフと一緒になって今の生活の様子や仕事、大学などの近況報告や、施設にいたころの昔話で盛り上がる様子が見られました。最終的に10名もの参加がありました。
今回は第一回目のプログラムでしたので、次回以降にはこのサロンで何がしたいか、いくつものアイデアも出してもらいました。またアンケートにも記入してもらい、大いに参考になりました。

お茶とお菓子をいただきながらおしゃべりをして、予定していた時間はあっという間に過ぎてしまいましたが、参加した皆さんからは「楽しかった」「自分の話を聞いてもらえたのがよかった」といった感想が聞かれました。

 今日のような交流と情報交換の楽しいイベントとして、この多摩ユースサロンの活動へ多くの人が集まることを期待しています。エンジェルサポートセンターは地域と施設との連携で、この支援をこれからも続けてまいります。

tys1607tys1607b

サロンドエンジェルBBQ

5月3日(祝)に立川市の昭和記念公園にて、自立支援プログラム出身者を対象にした、卒業後交流プログラム「サロン・ド・エンジェル」の今年度第一回バーベキューイベントを行ないました。

この春に高校を卒業したばかりの5名を含め、総勢16名が参加して楽しい時間を過ごしました。それぞれ別々の施設の出身ですが、久しぶりに再会したこの日、春からの新生活で就職、進学、一人暮らし、大変なことや楽しいことをおたがいに話しあっていました。焼いて食べて喋って、時間がいくらあっても足りないようでした。2kgのかたまり肉や半身のサーモンをはじめ山程の食材を用意しましたが、あっという間に完食してしまいました。

「一人暮らしでさみしいことに慣れない」と話していたメンバーがいました。一人の時間の過ごし方に慣れていくことも大切ですが、お互いに安心して一緒にいられるこの仲間を継続していけるよう、彼らの成長を見守り、このサロンのイベントをこれからも続けていきたいと思います。

神戸市での自立支援

3月21日、兵庫県の児童養護施設、神戸少年の町にて行われてきた自立支援プログラム「KBTサミット」の今年度最終回が行われ、修了式に出席いたしました。

神戸少年の町では、昨年4月からこれまで9回の異なる内容の講習を行い、16名の参加者がそれぞれ自分にとって必要だと思う回を選択して出席することで、一人ひとり自立に向けての備えにしてきました。

この日は一年間の振り返りとして、どのプログラムが自分にとってよかったのかを挙げてもらい、来年度のプログラムの計画への準備としました。また修了証を授与してねぎらい、卒園のお祝いとしました。

この神戸少年の町では、講習を受ける参加児童の皆さん自身が、どのような講習を受けたいのかを考えてプログラムを組み立てています。また、他の予定がありプログラムのある日に参加できなかった際には、職員の皆さんが補講を行って参加者へのフォローをしています。細やかな配慮があり、積極的に発言するなど安心して参加できているようでした。

この神戸での修了式をもって、青森から沖縄まで全国10ヶ所で連携して実施している2015年度のプログラムがすべて終了しました。修了生は児童養護施設、里親家庭、合わせて98名となりました。

多くの皆様のご支援ご協力をいただき活動ができますことに感謝をいたします。困難な状況にある児童へのスムーズな社会生活への移行を支援する活動を、今後とも続けてまいります。

沖縄県での自立支援

3月5日、2015年度エンジェルサポート沖縄の最終回プログラムが行われました。
今年度は島添の丘、石嶺児童園、美さと児童園の県内3か所の児童養護施設から10名の高校3年生が集まって、これまで4回のプログラムを通して自立に向けての準備を行ってきました。

この日の午前中はビジネスマナーや冠婚葬祭でのマナーの講話を学び、名刺交換やお茶入れ等の実践も行いました。講師の先生も今回初参加でしたが、子どもたちのために多くの資料を準備して下さいました。
午後は、男子と女子に分かれて身だしなみの講習を進めました。女子は、普段のメイクとビジネスメイクの違いを実践を通して学び、男子もスーツの手入れの仕方やネクタイの巻き方を実践を通して学ぶことができました。初めてスーツを着る事に緊張と照れくささがありながら、それでも社会人になるという期待が感じられました。

プログラム終了後に修了式を行いました。子ども達は全日程が終わった事で安堵の表情を見せていました。修了式では、エンジェルサポートセンターからの激励の言葉と、修了証書の授与を行ないました。また、フィリップモリスジャパンから、参加した子ども一人ひとりが希望した生活用品を贈るホープチェストの目録の贈呈を行ないました。

全員の前で一人一人が発表したこのプログラムを通じての参加者の感想では、プログラムの機会への感謝の言葉や、講師や職員にもお礼の言葉がありました。会場の皆で温かい気持ちになる事が出来ました。また、感謝の気持ちと同時にプログラムで学んだことを将来に活かしたいという自立後への期待の言葉も多く聞く事が出来ました。最後は皆で懇親会で互いに頑張りを評価し、自立への激励を行いました。

02

福岡県での自立支援

3月12日、福岡県の児童養護施設、清心慈愛園にて実施されてきた、2015年度の自立支援プログラムの修了式が行われました。

この日は高校3年生を含む4名の高校生が参加して、エンジェルサポートセンター理事長から自立生活に向けての講話を行った後、修了式を行い、修了証の授与と、冷蔵庫など生活用品と、ビジネススーツのプレゼントの目録授与を行いました。

清心慈愛園でのプログラムを連携して行うようになって5年目になります。それぞれの課題がありながらも、一人ひとり自分の人生を生きていくことが求められる環境で、このような支援を続けることができているのは、我々法人にとっても貴重な機会だと感じています。

今後とも多くの子どもたちへの支援を続けていきたいと願います。また多くのご支援を子どもたちへつなげるために、プログラムの効果を測っていくことも重要だと考えています。この日も修了後に「自立度チェックリスト」による自己評価を行って、自分と職員とで状態を確認しながらプログラムを振り返りました。