自立支援」カテゴリーアーカイブ

多摩ユースサロン 2017年12月

雲ひとつない快晴の12月10日、西八王子の無料塾、オリーブみらいさんのお部屋をお借りして、多摩ユースサロンが行われました。

改装されたばかりのお部屋はきれいで、広く、落ち着きがあって、購入したSONYのおしゃれなスピーカーから流れる心地よい音楽もあって、まるでカフェのような雰囲気の中で、楽しい時間を持ちました。

「えっ!?仮面ライダー???」
「ライダーなのにドライブなのっ!?」
卒園生が持参した『仮面ライダードライブ』のフィギュアを見ての驚きの声。
またフィギュアの繊細な作りに、感嘆したり、写真撮影会になったりもしました。

「あげたて豆乳ドーナッツ!?」
これも、卒園生が以前バイトをしていた『くら寿司』に、まだ行ったことのないスタッフが、お勧めメニューを聴いた時の答えに驚いた声です。さすが、サイドメニューが豊富なくら寿司!…お寿司ではないところがユニークです。

もちろん今回も弁護士さんが参加されましたので、さまざまな質問がありました。
例えば、国民健康保険料を支払わないでいるとどうなるの?
納付期限を過ぎると督促状が届き、それも期限を過ぎると市役所から連絡または訪問があり、それでも支払わないでいると銀行口座や給与の差し押さえという恐ろしい事になってしまうようです。大事なのは、とにかく市役所へ行き、現状を説明すること!それにより、一部免除や軽減制度、分割納付等になるかもしれません。

「今は、お金がない」「体の調子が悪くて、働けないし…」とあきらめてしまう事で、損をするのは自分自身です。ましてや、いざという時に病院に行くと全額負担になってしまいます。自分自身を守るためにも、市役所へ行って相談してみましょう。

このように、多摩ユースサロンでは話題がさまざまです。プチ自慢、過去の体験談、お悩み相談、恋愛トークなどなど…話題は自由です。もちろん、何も話さなくてもその場を楽しむのもありです。あなたも、多摩ユースサロンに来てみませんか?施設職員もエンジェルスタッフも弁護士さんもそして仲間もあなたをお待ちしています。

2017 身だしなみ講習会

12月3日(日)、社会人になる前の身だしなみを学ぶ「2017エンジェルラウンジ身だしなみ講習会」を実施しました。

今回も資生堂社会福祉事業財団のご支援をいただき、資生堂ジャパン、AOKI、両社の皆様に講師を御担当いただきました。自立を控えた児童養護施設と里親家庭から高校生男女17名が参加し、講習会を行ないました。

 

午前は資生堂の皆様による女子のメーク講座、男子のスキンケア、ヘアケア講座が行われました。経験豊富な講師陣によって、個性を生かした自分らしいメークのポイントを教えてもらいながら、学生のおしゃれではなく社会人としての身だしなみを学んでいきました。終了後には女子には口紅を、男子にはヘアケア製品がプレゼントされました。

午後はAOKIの皆様によるスーツ講座を行いました。参加者の中から男女一名ずつスーツモデルになってもらい、実際に着用した姿を見ながら、スーツの選び方、着方、小物との合わせ方など、丁寧に教えていただきました。男子はネクタイの結び方を実習し、そのネクタイをプレゼントしていただきました。

参加者のアンケートからは「細かなところまで教えてもらえた」「ここでしか学べないことがあった」「来てよかった」といった声がありました。また講師スタッフについても「丁寧な対応をしていただき嬉しかった」など、安心して一日参加できた様子が見られました。

春からの新生活では誰でもそうであるように新人としての苦労があるものですが、今日学んだ身だしなみの基本は、一生どこへ行っても通用する内容です。自信を持ってそれぞれの進路でチャレンジするきっかけになることを願っています。

 

わたしのみらい2017 プログラミング/先輩に聞く

11月23日に社会的養護からの自立支援のためのキャリア教育プログラム「わたしのみらい」を行いました。今回もアクセンチュア株式会社を会場としてお借りしました。また講師・スタッフとして多くの社員の皆様にもご協力をいただきました。

児童養護施設と里親家庭で生活する、中学高校生と職員の計9名が参加。自立に向けて職業や人生について考える機会としました。

午前中はiPadを使用した教材「Swift Playgrounds」を使ってプログラミング学習を行いました。それぞれ一人一台のiPadを使ってスタッフのサポートを受けながら自分の理解に応じて進めていきました。説明がなくてもどんどんと理解を深めていく様子が見られました。

午後は児童養護施設出身の先輩三名にご参加いただき、それぞれのこれまでの人生についてお話しいただきました。学生時代に何を考えていたか、そこからの進路について、仕事について、結婚のこと、家族のこと、など、丁寧にお話しをいただきました。その後、少人数に分かれてテーブルごとに話をする時間としました。

参加者へのアンケートでも、この時間について「体験を聞けて今後に生かそうと思った」「自分と同じような生活をしてきた人と話ができて将来の見通しが見えた」といったコメントがありました。出身者の方と話をする機会のあるなしは施設によって異なりますし、里親家庭ではなおさらです。このような時間を設けることができたのはよかったのではないでしょうか。

多くの人との出会いと経験が、次の世代の若者が社会で活躍できる機会に繋がるよう、これからも支援を続けていきます。

多摩ユースサロン 2017年11月

2017年11月19日、多摩ユースサロンが開催されました。

卒業生、施設職員、弁護士、社会福祉を学んでいる大学生、エンジェルのスッタフと総勢13名が参加し、皆で近況報告や情報交換を行いました。
社会人となり就職先でのトラブルに対して身元保証人としての責任はどう考えたらよいものか、卒業前に伝えておきたい賃貸に関する知識など、具定例をあげながら各々の立場や経験からの話は大変勉強になります。
里親家庭・施設で生活していても、社会人になっても予期せぬ出来事に遭遇することはあります。そんなとき「困っています!助けて!」と発信する力を使えると誰かがキャッチしてサポートしてくれます。
サロンもみなさんの声をキャッチするひとつの場として存在しています。
法的な質問にも、社会の荒波を乗り越える考え方も、さまざまな質問に対して一緒に考えてくれる大人たちが揃っています!そして仲間がいます!これからも多くの卒業生の参加を待っています!

なんと今回は卒業生のリクエストにお応えしてお寿司を準備しました。美味しいものをいただくと話題は自然と楽しい内容になっていきます。趣味の釣りやスノーボードの話、弁護士さんへの「リーガルハイは好きですか?」の質問からみんな大好きガッキーの話題まで、大いに盛り上がりました。

幸せワークショップ

10月22日にエンジェルサポート自立支援プログラムの今年度第3回プログラムが行われました。今回は幸福について大学院で研究を続けている講師から、幸せに生きるためのこつを一緒に学ぶ「ハッピーワークショップ」を行いました。

研究の結果でわかってきた、長続きする幸せを感じられる条件について学び、参加する高校生たちで一緒にさまざまなグループワークをすることで、実際に幸せを感じられる体験をしました。
幸福な状態であることで困難に立ち向かい乗り越える力、くじけても立ち直り自ら回復させていく力を、体験しながら身につけていきました。どの参加者も熱心に取り組み、長い時間でも集中して、楽しんで参加していました。

参加者のコメント:

  • 自己理解を深めることができました。今回のワークショップで自分に自信がついた。
  • 人とのつながりが思ったより広かったことがわかって、多くの人に支えられていることを自覚することができた。
  • 幸せとは考え方によって変わるんだなぁと思いました。環境とかそういうものはあまり関係なくて正直びっくりしました。
  • 相手への感謝の気持をちゃんと持つ事ができているのに言葉にして相手に伝える事が難しいと思った。

次回は12月に司法書士を講師に招き法律と契約について、またコンサルティング企業の皆さんから金銭管理について、講習をしていただきます。