自立支援」カテゴリーアーカイブ

自立支援プログラム岩手2017

2月21日、盛岡市西部公民館にて、「エンジェルサポート岩手 自立支援プログラム2017」の最終回プログラムと修了式が行われました。
県内の児童養護施設から18名が集まり行なわれてきた今年度のプログラムで、最終回のこの日は午前から調理実習をして昼食としました。それぞれの施設から集まった参加者同士でしたが、同じグループの中でコミュニケーションをとりながら、協力して進めることができました。

午後は盛岡ユースポートの加藤講師から、働くうえで気を付けることについて講義がありました。職場のマナーとして求められているのは、時間を守る、毎日出社する、など、本当に基本的なことで、嘘をつかない、あいさつをする、といったことで、でもそれを続けることが大切だ、と話がありました。

続いてあすからのくらし相談室の吉田講師から、お金の話、悪徳商法やクレジットカード、家計について話がありました。給与と生活費の計算をして、月々の家計について具体的に解説があったうえで、買い物をする際にもそれは必要なものかそれとも欲しいものか、よく考えて決めることが大切だとの話がありました。また困ったときの相談先があることを皆に伝えられました。

最後に修了式を行い、修了証と記念品の授与、そして参加者一人ずつの決意表明が語られました。
ここで学んだことやこうして仲間と過ごした時間が、皆さんのこれからのよりよい人生へとつながることを期待し、心から応援しています。

多摩ユースサロン2018年2月

お天気は良いけれど冷え込む日曜日です。2月18日、多摩ユースサロンのイベントで西八王子の無料塾「オリーブみらい」に卒業生やスタッフ総勢15名が集いました。

13時半スタートとなるとこれからお昼ご飯の人もいます。まずは卒業生とスタッフと買出しへ!メインはお寿司です!やったね~♪サロンに参加する人はぜひお腹を空かせて来て下さい。そして買い物ではぜひ自分の好みをアピールしてくださいね!

すぐ近くに焼き立てメロンパンのお店がオープンしたとの情報が入り、早速メロンパンも購入!アップルパイも!パンプキンパイも!このラインナップはもはやパーティーです!とても美味しい!みんな子どもみたいな笑顔になっています。自然と近況報告が始まり日々がんばっている様子がうかがえます。BGMの音楽もいい刺激になり、好みの音楽やバンドの話で盛り上がり、幼い頃の思い出話で笑いあったり、和やかなで居心地のいい空間です。

今回も弁護士さんが参加してくれました。卒業後の生活は不安な状況や自分ひとりでは解決が難しい出来事に巻き込まれることもあるかもしません。例えば詐欺事件などの犯罪に巻き込まれたり、DVの被害者になったり、反社会的集団と関ってしまったり…

できればそんなことは起きてほしくありませんが、もし今の生活に不安や危険がありなんとか抜け出したいと思ったとき、どこに相談したらよいか?どんな支援があるのか?色々な角度からアドバイスをもらいながら意見交換しました。自分ひとりで考えていると見えるものはわずかしかありません。とくに困っているときは気持ちもブルーになりエネルギーダウン…そんなときはぜひ多摩ユースサロンの場に来て一緒に過ごしましょう。誰かの話を聞いたり、自分のことを話したりするうちにだんだんと元気が湧いてきますよ!

次回は3月4日(日)に開催予定です。あなたの参加をお待ちしています!

多摩ユースサロン2018年1月

1月21日に、2018年初めての多摩ユースサロンイベントが行われました。

東京三多摩地域の児童養護施設出身の若者を対象とした集いイベント、今回は新年会として、皆で鍋を作って昼食をとり、午後は卓球大会で楽しみました。

立川市女性センターアイムの調理室を会場に、近くの食料品店へ買い出しに出かけて、出身者と施設職員、エンジェルサポートのスタッフの合計16名で、寄せ鍋、もつ鍋、トマト鍋、キムチ鍋、カレー鍋、5つの鍋を作りました。初めて会った同士でしたが、買い物も料理もわいわいとおしゃべりをしながら楽しみました。できあがった鍋はどれもおいしく、それぞれおかわりしながらいただきました。

午後は近くの卓球場へ移動して卓球大会を行いました。施設出身者、職員、施設長、エンジェルのスタッフ、全員がシングルスのトーナメント形式で対戦し、熱い戦いが繰り広げられました。決勝戦は女性職員と出身者の男性とで行われ、出身者が見事優勝しました。上位三名には商品が授与され、大いに盛り上がりました。

 

サロンドエンジェル忘年会2017

2017年12月29日、卒業生プログラム「サロン・ド・エンジェル」の忘年会を行いました。

食事を採りながら皆で近況やこれからのことなど語り合い、楽しい時間となりました。

特に2018年度からエンジェルサポートセンターでも居場所づくりを始めることと、卒業生たちがスタッフとして参加できるよう研修プログラムを始めることを伝えて、皆でわくわくとした気持ちで話をしました。

これからも支えあう仲間づくりと集いの機会としてサロンイベントを続けていきます。

契約と法律 / 暮らしとお金 / 保護者会

12月17日、2017年度第4回の自立支援プログラムを実施しました。

今回は司法書士会の講師による法律と契約についての学習と、コンサルティング企業の皆さんによる家計についての学習のプログラムを行いました。

午前中は東京都青年司法書士会の皆さんを講師に迎え、法律と契約として、生活する中で想定される法律と契約に関係する困ったことを実際の事例を元にクイズ形式にして、それぞれの選択肢のどれが正しいのかをグループに分かれた高校生たちが考えました。どの選択ももっともらしく、また問題の内容も悪質商法、労働契約、など、実際に若者に起こり得る内容だったため、真剣な議論で盛り上がっていました。

また「親の借金を子供が返済する義務があるか」といったテーマでは、親子であっても連帯保証人でない場合には借金の相続が放棄することができることについて、複数の参加者が知らなかったと答えていました。もしかしたら実際にそのような立場であったのかもしれません。そうだとしたら大きな意味のある時間であったと思います。

午後にはアクセンチュア株式会社のコンサルタントの皆さんがご担当いただき、生活する上での家計について考えました。高校卒業後の進路ごとにグループ分けをして、就職、進学、それぞれで実際の想定をしながら収支を計算するワークを行いました。

実際の例や賃貸情報を見て説明をした後、グループごとに話し合いをしながら費目と金額を書き出していきました。自分の考えだけでなく話し合うことで想定していなかった費用が必要だと知ったり、お互いの金銭感覚の違いについても知ることができました。

参加者からは「トラブルの対処法を学ぶことができた」「お金が足りないことがわかっていなかった」「節約のアイデアを今後使っていこうと思った」といったコメントがありました。一方で「法律はごちゃごちゃしていてあまり分からなかった」「お金の管理の方法を他にも知りたい」「クレジットカードについてももっと知りたい」というコメントもありました。

内容が複雑で一日で網羅することが難しい内容でしたが、必要性や興味について感じてもらえる機会となればいいと思います。また地域の法律のプロとの接点ができたことで、本当に困ったときの相談先の機会となるといいのではないでしょうか。

また、この日は参加している高校生の皆さんを支える施設職員、里親の皆様を招き、プログラムの見学と保護者会を行いました。短い時間でしたが8月からこれまでの様子を共有し意見交換もできて、春の退所時期に向けて自立に向けての準備がより充実するような機会としました。