自立支援」カテゴリーアーカイブ

エンジェルサポートオンライン2020

児童養護施設や里親家庭で生活をしている高校生の皆さんへ、自立生活への移行を前に必要な知識や技術を身につけるための自立支援プログラム「エンジェルサポートプログラム」を、Zoomを使ったインターネット上で開催します。

このプログラムは対象となる方なら誰でも参加できます。参加環境を確認していただき、興味のある方は申込みをしてください。参加は無料です。(事前申し込みが必要です)

12月から3月まで7回を予定しています。すべて内容が異なります。日程の都合や自分に必要だと思う内容に合わせて、参加する回を選択できます。一日だけの参加でも、すべての日に参加することも可能です。

1.プログラムの目的

エンジェルサポートオンラインは、児童養護施設、里親家庭、ファミリーホーム、自立援助ホームなどの社会的養護下で生活する高校生を対象にしています。

  • 高校卒業と同時に自立する前に、生活技術や知識、社会人としての知識、健康を保つための知識、などを学ぶ機会とします。スムーズな自立生活への移行を支援するための社会資源の一つとして、主体的に参加する会です。
  • 同じ境遇から同じ目的で参加する高校生同士が、影響しあい支え合う仲間づくりの場ともします。

2.プログラムの対象

  • 社会的養護下で生活する高校卒業学年を中心とした高校生

3.プログラムの参加費

  • 無料

※受講のためのPC 等機材、通信費、教材印刷費等は自己負担

4.プログラムの参加環境

  • インターネット、ZOOM に安定して接続できる通信環境
  • ディスプレイとスピーカー、(カメラ、マイク)が備わったPC、タブレット等
  • 事前課題、資料をプリントアウトできること
  •  E メールの送受信ができること

5.プログラムの日程、内容

  1.  2020年12月16日 配信テスト
  2.  12月20日 進学について
  3.  2021年1月10日 一人暮らしの栄養と料理
  4.  1月24日 幸せな人生を送るための心の持ちよう・レジリエンス
  5.  2月7日 暮らしの契約と法律
  6.  2月21日 施設出身者と語る社会人としての心構え
  7.  3月7日 人生設計とお金・1
  8.  3月21日 人生設計とお金・2

※日時、内容は予告なしに変更になる場合があります

6.その他

  • 参加フォームから申し込みをしてください。メールで回答をします。
  • 参加者募集は各回ごとに行います
  • 参加申し込みが定員を超えた場合は先着順となります。

 

参加申込ページを開く

新型コロナウイルスへの対応について

今年もエンジェルサポートセンターと連携した自立支援プログラムが、北海道、青森、岩手、福島、東京、神戸、福岡、熊本、沖縄、の全国各地の児童養護施設で行われていますが、新型コロナウイルス感染の影響を鑑み、それぞれ年間予定途中での中止、延期、施設内のみに限定して実施、規模の縮小、などの対応を行っています。
このページでも例年に比較しておしらせが減ってしまっていますが、そのような事情によるものです。
現在は状況の推移を注視している状態ですが、またおしらせできるようになりましたら更新して参ります。

北海道での自立支援プログラム2019

2月22日、北海道の児童養護施設函館国の子寮にて、2019年度のエンジェルサポート自立支援プログラムの今年度最終回と修了式が行われました。
昨年度から始まったこちらのプログラムも2年目となり、今年は11名の高校生が自立に向けて学びの機会としてきました。

1月から4回のプログラムを行い、これまで携帯電話の使い方やトラブルについて、薬物依存、犯罪についてなど、専門家の講師から講習を受けてきました。
この日は緊急・防災に関してと題して、自然災害や火災等を防ぐ方法や発生したときにいかに身を守るかなどについて学びました。

講習の後は修了式を行い、全員に修了証が授与されました。また対象者には株式会社AOKIより自立に向けてビジネススーツのプレゼントが行われました。

このプログラムの受講生の皆さんにとっては、講習の内容が自身の役に立つことはもとより、自立に向けての意識が強まったとの声がありました。
北国の春はもう少し先ですが、国の子寮を出るときまで、さらに準備を重ねて少しでも不安をなくしていくお手伝いができたらと願います。

岩手県での自立支援プログラム2019

2月13日、岩手県の児童養護施設からの自立を控えた高校生が参加した「エンジェルサポート岩手自立支援プログラム」が行われました。

県内7施設から集まった16名の高校生は、朝9時から16時まで一日多くのことを学びました。社会人として働く上でのポイント、ビジネスマナー、調理実習、消費契約、お金の使い方、といった内容です。それぞれ専門の講師から講義と実習で体験的に学習しました。誰も居眠りもせず!

異なる施設から集まることで、講義の内容はもとより、同じ立場でお互いによい影響を与え合える刺激になったのではないかと思いました。
またそれぞれの施設の職員の皆様がともに参加し、寄り添いながら体験を共有している様子も見られました。より学びが強化されることと思います。

16名の皆さんの春からの新生活がより安心でよりスムーズであることを心より願います。

自立支援プログラム修了式 2019東京

2020年2月2日、立川市リスルホールにて、昨年から行われてきた2019年度エンジェルサポート自立支援プログラムの最終回と修了式が行われました。
今回のセッションでは児童養護施設出身の先輩社会人の4名の皆さんが講師とアシスタントとして参加してくださいました。

午前は社会人のためのビジネスマナーというテーマで、社会人として企業で働きながら想定されるトラブルや選択肢を想定したゲームを行い、イメージをつけていきました。実際に働いている人たちの意見も参考にして様々な印象を持っていたようでした。「挨拶したのに無視されるとか大人でもあるの…?」といった意外そうな声も聞かれました。

午後は先輩たちの自立の頃や今の暮らし、仕事、人間関係など、個人的な話を少人数に分かれて話す時間としました。金銭管理ができなかったこと、転職したこと、新しい家族を持つこと、さまざまな話をしていたようでした。
ある先輩は「勉強が嫌いだったから進学せず就職したけど、働くと当たり前に毎日勉強するし、資格試験も受けるし、頭悪いやつは仕事ができないとわかったよ」と高校生たちに話していました。先輩同士で「自分のほうが難しい資格を持ってる」「いや受験しただけで合格してないから」など張り合う姿も見られました。

その後は参加者の高校生と先輩と講師スタッフ皆で、ケーキをいただきながらお茶の時間にし、これまでの時間やこれからの進路のことなどで語り合いました。今年の参加者は特に仲が良くて誰とでも一緒に過ごして色々の話ができることが、より効果を高めていったのではないかと思いました。

最後に修了式を行いました。全員に修了証を授与し、自立に向けての決意表明を、このプログラムの実施へのご支援をいただいたホンダ販売労働組合様、また見守り続けていただいた施設の職員の皆様の前でしっかりと語りました。

解散後、先輩のひとりが「自分も高校生のときにエンジェルサポートに出たかった」とつぶやきました。楽しそうで仲良さそうで勉強できるからだそうです。その声は修了したばかりの高校生たちにはどう聞こえたでしょうか。
参加者それぞれ進む道は異なりますが、これまでの先輩がそうであったように、悩みながらぶつかりながらも、よりよい人生を生き生きと過ごしてほしいと願います。

実施にあたりご支援ご協力いただきましたすべての皆様に感謝申し上げます。東京でのプログラムは修了しましたが、これからは北海道から沖縄まで全国各地で修了の時期となります。またAOKI様のご支援によるビジネススーツのプレゼントも行っていきます。

今後とも多くの若者の支援になれるよう、これからも努力して参ります。