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自立支援2013青森 修了式

2月13日に青森県の児童養護施設あけぼの学園にて、2013年度自立支援プログラムの最終回セッションと修了式が行われました。今年度で4年目となるこのプログラムでは、学園の高校3年生を対象に自立生活に大切な生活スキルや知識について学ぶ機会として定着してきました。

この日はファイナンシャルプランナーの方を講師にお招きし、保険や貯蓄について学習しました。参加者の皆さんは資料を元に熱心に話を聞き、自分の人生を想定しながら学んでいました。さらに今年度の修了式を行ない、修了証を授与するとともに、生活用品やビジネススーツが贈られました。

修了生の皆さんはそれぞれこの春に高校を卒業し、就職してアパートや寮での新生活が始まるということで、生活に役立つ学びの機会と、生活用品による社会人生活のスタートへの支援と、両面からの支援の機会となりました。またプログラムで学んだことを自信につなげ、それぞれが素敵な人生を送ることを心より願います。

自立支援プログラム2013修了式

2014年1月24日・25日の二日間で、2013年度のエンジェルサポート自立支援プログラムの最終回を行いました。

昨年9月から5回のプログラムを行ってきた間に、卒業する学年の皆さんは、それぞれ就職や進学といった進路や、新しい住まいが決まってきて、春に向け自立のときを迎えようとする時期でした。
今回はエンジェルサポートセンター参加者14名と神奈川フォスターケアサポートプロジェクトの参加者7名の21名が集まり、国立オリンピックセンターにて宿泊をしながら自立に向けて多くのことを学ぶ機会としました。

プログラム

  • 一日目: 気持ちのキセキ / サロン・ド・エンジェル(先輩との対話)
  • 二日目: ドリームツリー / 修了式 / パーティ

また今年度も共催プログラムとして、里親家庭からの自立を支援しているNPO法人アン基金プロジェクトの自立プログラムの参加者が修了式からも合流し、エンジェルサポート、神奈川フォスターケアと合わせて28名の高校生が修了式に出席しました。
一人ずつに修了証が授与され、壇上にて新生活に向けての決意表明が行われました。その後はおいしい食事をいただきながらお互いに語り合い励まし合いながら、楽しい時間を過ごしました。

今年度のプログラムへも多くのご支援やご協力をいただきました皆様へ、あらためてお礼を申し上げます。困難な環境にあっても自らの人生を生きていく多くの子どもたちにとって、大きく成長する機会とすることができました。

参加者アンケートから

  • (エンジェル卒業生は)同じ経験をしている人なので、話を聞いて将来に向けて明確な目標が立った。
  • これからも、今からも、役に立つことを学びました。
  • 将来の夢をもう一度再確認することができ、自信がつきました。
  • ありがとうございました!頑張ります!

2014年 新年のご挨拶

あけましておめでとうございます。

旧年中は格別のご高配を賜りまことにありがとうございました。
2013年も多くの皆様のご支援ご協力をいただくことができました。法人設立から10周年を迎えることができ、また福島県や沖縄県で児童養護施設の高校生への自立支援活動を行うことができました。

2014年はさらに多くの児童へ自立にむけた準備を重ねていくための機会を支援していきます。東北への支援として、福島県に加え宮城県と岩手県でも自立支援プログラムを実施します。これまで続けてきた青森県での活動と合わせ東北4県の児童養護施設で自立支援活動を行うことになります。

11周年を迎える今年は、これまでの活動の積み重ねと、多くの皆様のご支援に応え、なにより児童自身の自立のために学びと共感の場としての社会資源となるべく、活動を行って参ります。

今年も何卒、よろしくお願い申し上げます。

お金と時間の使い方 / 契約と法律

12月15日(日)に今年度4回目の自立支援プログラムを行いました。

今回は午前午後の二部に分けて2つのセッションを行いました。
午前は明治大学の大学院生の皆さんがご支援をいただき、「知って得するお金と時間の使い方」として、大学生から新社会人になる年齢を想定した、暮らしにかかるお金の話や悪質商法について、また大学生活について紹介するセッションを行いました。具体的なイメージを持ちやすいように実際の資料やスライドを見たり、クイズや寸劇も交えながら解説をしたことで、理解しやすく肯定的な印象を持つことができたのではないでしょうか。

午後は青年司法書士会の皆さんが講師になっていただき、法律についてのクイズに答えながら、関連した法律について解説を行うことで、身近なトラブルについて考え学ぶことができました。グループに分かれてそれぞれ議論をする時間では、「親しい人との借金の問題」という設問に対しては「人との絆が大切だ」「いやお金が大切だ」といった意見が交わされ、とても盛り上がっていました。
優勝したグループから順に、全員にチョコレートの商品のご褒美もいただきました。

終了後のアンケートでは多くのコメントが寄せられました。

  • 大学の進学にかかる費用や、学生ならではある時間を活用して、自分にしかできないことを探せるということがわかった。
  • 今日はたくさんの大人の方の話を聞けて、おもしろかったです。ありがとうございました!!!
  • 意外と知らない法や権利を知れて、役に立った。
  • 一番うれしかったのは本当に悪徳商法などの対応をしている司法書士の方に直接会えて、お話しを聞けたことです。

次回は今年度プログラムの最終回として一泊二日で研修を行います。一人ひとりの進路が決まってきたこの頃、また自立に向けた高揚や不安といった気持ちが大きくなってきたことでしょう。最後まで彼らの気持ちに寄り添い支援を重ねてまいります。

 

健康的で経済的な毎日の料理

11月16日、自立支援プログラムの三回目として調理実習を行いました。

今回のメニューは、エンジェルサポートセンターが自立支援プログラムを始めたころからの伝統レシピ「三日鍋」です。大きな鍋にポトフを作り置きして食べ、翌日は残った鍋をミネストローネに、さらに翌日にはカレーにして、少ない手間と費用で飽きずにしかも栄養豊富な一品です。

また、ほうれん草のごま和えでは、すり鉢でごまを摺る作業を人生で初めて体験した参加者がほとんどでした。他にご飯や三種のサラダ、デザートまで、よくがんばって作り、どれも美味しくできていました。

片付けを終えて、午後は今日の献立と材料費を見比べながら、一人前の食費がいくらかかっているのか、節約できる点や外食との金額差がどのくらいになるのか、電卓を叩きながら一緒に考えました。

アンケートの感想から

・これから一人暮らしをするのでとてもよい体験になったと思った。
・外食の方が楽だけど、自炊した方が健康的にも経済的にも良いなと思いました。
・健康に気をつかいながら、低コストで考えられるようになった。

・三日鍋はすっごく役に立つと思った。
・料理の豆知識をもっと知りたいと思った。

食事は毎日欠かせないことです。この一回の実習だけで準備が全て整った、ということではありませんが、参加者一人ひとりがそれぞれの経験と知識として蓄積し、自信を回復させていくと同時に、これから日常のなかで料理を習慣づけていくきっかけにしてもらいたいと思います。また、グループで一緒に作業をした参加者同士もずいぶんと打ち解けてきたように感じられました。

次回は12月に法律について学びます。