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日本の大課題 子どもの貧困: 社会的養護の現場から考える

筑摩書房から新書『日本の大課題 子どもの貧困: 社会的養護の現場から考える』 (ちくま新書 池上 彰 編集)が発売になりました。

「子どもの貧困」をテーマに日本の児童養護施設の歴史と現状について広く一般の方に知っていただけるように、ジャーナリストの池上彰さんと至誠学園の高橋利一統括学園長による対談を主に収録しています。さらに昭和女子大学の池上和子先生による子どもたちの置かれている状況や心理についての解説と、エンジェルサポートセンター理事長の高橋利之による自立支援についての紹介をしています。

最終章の「児童養護施設からの自立と自立支援」にて、当法人の高橋利之が執筆を担当させていただきました。ここでは児童養護施設からの自立の現状とその支援の例を紹介することで、必要な子どもと支援とが結びつくことを期待しています。また新たな支援が行われる機会となることも望むものです。

児童養護施設やそこからの自立について支援の興味をお持ちの方や、児童養護施設に就職を考えている学生の皆さん、専門家だけでなく一般の方に読んでいただき「そうだったのか」と感じていただけるような本になることを願い作りました。

2014エンジェルサポート青森 修了式

2月24日に、青森県の児童養護施設あけぼの学園にて行われている自立支援プログラム、エンジェルサポート青森の2014年度最終回が行われました。

この日はエンジェルサポートセンターから講師を派遣してビジネスマナー講座を行い、それぞれ就職が決まっている高校三年生の学習の機会としました。
仕事の場での心構えや言葉遣いについて学び、実際に名刺入れを使って名刺交換を体験し、学習しました。また冠婚葬祭のマナーとして、結婚式に招かれたときや葬儀の礼儀についても実習をしながら学びました。全員の就職先が決まっているためそれぞれ内容も質問も具体的なものになり、充実した時間になりました。

学習の後には一年間のプログラムの修了式を行いエンジェルサポートセンターからの修了証を授与、さらに協賛のフィリップモリスジャパンより新生活を迎える修了生の皆さんへ布団のセットとビジネススーツが贈られました。
修了生は一人ずつ決意表明を行い、新しい人生の始まりにあたり確かな言葉で約束をしました。

この青森県でのプログラムも今回で5年目になりました。これからも多くの皆さんが社会に自立していくための支えでありたいと願います。

2015年 新年のご挨拶

あけましておめでとうございます。

旧年中は格別のご高配を賜りまことにありがとうございました。
2014年も多くの皆様のご支援ご協力をいただくことで、多くの児童の自立のため活動することができました。
心より感謝申し上げます。

2015年もより多くの児童のために活動して参ります。また団体としても飛躍の年としたく邁進して参ります。

今年も何卒、よろしくお願い申し上げます。

暮らしの経済・法律と契約について

12月14日(日)に東京会場にて自立支援プログラムを行いました。

今年度のプログラムもこれで第4回目となりましたが、これまで参加者から寄せられた感想のなかで、「進学や就職した後の生活の様子が知りたい」「生活していく中で具体的に何に気をつけたらいいのかわからない」といった声が多くありました。また、12月になって春からの進路が具体的になる時期でもあります。より自分自身の生活と重ね合わせイメージしやすいよう、今回は前半に「暮らしの経済学」として、お金の話、大学生の生活、ひとり暮らし、目標に向かって努力すること、などについて、明治大学会計専門職大学院の学生の皆さんから、実体験を元に話をしてもらいました。

参加者のアンケートでは、給与明細の見方、特に控除について詳しく教わることができたことがよかった、というコメントが多くありました。また学生の皆さんの実体験からくる話はどれも印象深かったようで、ひとり暮らしの大変さやお金を貯める大切さを知った、大学についての印象が変わった、というコメントもありました。

後半は、司法書士の皆さんから、法律や契約に関するクイズに答えながら、生活のなかで困ってしまったときにどうしたらよいか考える時間としました。身近な契約や人間関係でのトラブルに対してどのように対応するか、グループで話し合いながら答えを出していきますが、どこも様々な意見が交わされなかなか統一できないようでした。正解が発表されるたびに大きな声が出てしまうほど盛り上がっていました。ただアンケートでは「色々な意見が聞けたが、本当に自分だったらどうするかをもう一度考えようと思った」というコメントがありました。実際のトラブルに対してどのように対応するのか、注意して考えるきっかけになればいいのではないでしょうか。他にも「困ったときの身近な相談先を知っておきたい」「クーリングオフを詳しく知っておきたい」とのコメントがありました。今から備えることの大切さを知る機会になったようです。

次回は今年度の最終回です。毎年恒例の宿泊研修を2月に行います。熱心に取り組んできた彼らのよい出発の日となるように、最後まで支えて参ります。

 

2014エンジェルサポート宮城 修了式

東日本大震災被災地支援プロジェクトとしてエンジェルサポートセンターからも支援を行なってきた「Doorway to Smiles」プロジェクト、その一環である宮城県での自立支援プログラム「エンジェルサポート宮城」の2014年度最終回が12月7日(日)に行われました。

今年度も、宮城県気仙沼市の児童養護施設「旭が丘学園」にて、学園の高校生と、県内の里親家庭で生活する高校生、あわせて6名が参加して学びの経験を重ねてきました。

最終回の今回は、地元の支援者の皆さんと一緒に調理実習を行い、ひとり暮らしの毎日の料理について経験するカリキュラムでした。以前から地域の多くの方に支援をいただいていた旭が丘学園では、昨年度に初めてこのプログラムを行なったときから、地域の方々からたくさんの支援を得て、施設を出て生活を始める子どもたちにとって大切な、生活の知識や技術を身につけるプログラムにすることができました。

修了式ではひとりずつが春からの決意表明を行い、修了証が授与されました。

全国で行われるエンジェルサポートプログラムのなかで、今年度初めての修了式です。これから来春に向けて多くの子どもたちが施設や里親家庭を離れて自らの生活を始めていきます。今後もエンジェルサポートセンターでは自立する子どもたちへの支援を続けていきます。