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2014エンジェルサポート福岡 修了式

「エンジェルサポート福岡」自立支援プログラムの今年度最終回が3月22日に行われました。

福岡県の児童養護施設清心慈愛園で行なわれた自立支援プログラムも今年で5年目になります。今年も慈愛園の高校生が参加し、来る自立生活に向けて準備をしてきました。

最終回となるこの日は、これから先の人生の目標についてどのように備えていくのかを考える、ライフプランニングの講習を行いました。将来の目標設定と実現するために何を準備していくかをそれぞれ考えましたが、漠然と夢を見ることと違い、このように具体的な目標の実現について考える経験があまりなかったからか、初めはなかなかペンが進みませんでしたが、職員のみなさんにアドバイスを受け、少しずつ考えを書き出すことができていきました。

プログラムの最後には修了式が行われました。修了証を授与しそれぞれの抱負を述べて一年間のプログラムを振り返りました。これから迎える自立の日に向けてよりよく生きるための備えの機会になったのではないでしょうか。

2014エンジェルサポート岩手 修了式

2月26日、エンジェルサポート岩手の今年度最終回が行われました。

このプログラムは東北の若者を支援する「Doorway to Smiles」 プロジェクトの一環として行われ、東北の児童養護施設からの自立を支援するために取り組んできました。

自立を控えた高校生が集まって、新生活に向けたトレーニングを行なうこのプログラムには、昨年度に引き続き県内すべての児童養護施設から15名が参加しました。

この日は午前中は調理実習、午後は金銭管理について、また若者サポートステーションの講師からビジネスマナーの講習を行いました。どの講習も新生活を始めるにあたり重要な内容で、参加者の皆さんは熱心に取り組んでいる様子が見られました。

最後に修了式が行われ、一人ずつが新生活への決意表明を行なったあと、修了証の授与と、布団やスーツなど本人の希望する生活用品が贈られました。今回の機会がこれからの新しい生活を始めるにあたり有効な学びの機会と、自信を回復させる機会になったことを期待します。

2014エンジェルサポート福島 修了式

2月21日に、エンジェルサポート福島の今年度最終回が行われました。このプログラムは東北の若者を支援する「Doorway to Smiles」 プロジェクトの一環として行われ、東北の児童養護施設からの自立を支援するために取り組んできました。

このプログラムでは、福島県内の6つの児童養護施設から自立を控えた高校生が集まり、ひとり暮らしや就職に向けて、生活技術やコミュニケーション技術などを学んできました。最終回となったこの日は、理想の家のデザインを設計図に起こし発表することでどのような生活をしたいかを考えるライフプランニングと、午後は心身の健康を保つためのレクリエーションとコミュニケーションを行いました。

参加者の皆さんは自分の好みや春からの仕事などをよく考えて、それぞれの理想の家を設計、どんな暮らしをしたいかを発表しました。結婚や自分の家族を持つことについてどう考えているのかもお互いに垣間見ることができました。また午後のプログラムでは室内でできる運動を体験することと、皆でできるレクリエーションゲームを使って、お互いにより親しくなることができました。

この日の最後には修了式を行い、一人ずつが新生活への決意表明を行いました。就職する人も、進学する人も、自分の目標に向けての決意を皆と約束しました。またエンジェルサポートセンターからは修了証を授与し、フィリップモリスジャパン社からは布団や冷蔵庫など本人の希望する生活用品が贈られました。

県内の違う施設から集まってきた彼ら、一緒に過ごせたのはほんのわずかな時間でしたが、このプログラムを通じて自信をつけてもらいたいと思いました。また福島の未来を支える人材としてこれからも活躍していってもらいたいと心から願います。

2014年度CSPトレーナー養成講座 全日程終了しました

2014年度のCSPトレーナー養成講座は、2015年1月と2月にそれぞれ3日間の日程で実施しました。

いずれの回も児童福祉施設職員や親子の支援を行なっている専門職の皆様に多くご参加いただき、満席で実施することができました。講座の内容だけでなく参加者同士の交流があることで、より効果的な学びの機会となりました。

ご参加いただきました皆様にあらためてお礼申し上げます。まことにありがとうございました。

2015年度の講座につきましても実施を予定しております。現時点で実施時期は未定ですが、詳細が決定し募集を開始する際にはこのサイトにて公開いたします。またメールでの通知をご希望の方はお問い合わせのページからメールアドレスをお知らせください。

日本の大課題 子どもの貧困: 社会的養護の現場から考える

筑摩書房から新書『日本の大課題 子どもの貧困: 社会的養護の現場から考える』 (ちくま新書 池上 彰 編集)が発売になりました。

「子どもの貧困」をテーマに日本の児童養護施設の歴史と現状について広く一般の方に知っていただけるように、ジャーナリストの池上彰さんと至誠学園の高橋利一統括学園長による対談を主に収録しています。さらに昭和女子大学の池上和子先生による子どもたちの置かれている状況や心理についての解説と、エンジェルサポートセンター理事長の高橋利之による自立支援についての紹介をしています。

最終章の「児童養護施設からの自立と自立支援」にて、当法人の高橋利之が執筆を担当させていただきました。ここでは児童養護施設からの自立の現状とその支援の例を紹介することで、必要な子どもと支援とが結びつくことを期待しています。また新たな支援が行われる機会となることも望むものです。

児童養護施設やそこからの自立について支援の興味をお持ちの方や、児童養護施設に就職を考えている学生の皆さん、専門家だけでなく一般の方に読んでいただき「そうだったのか」と感じていただけるような本になることを願い作りました。