おしらせ」カテゴリーアーカイブ

わたしのみらい2017 7月

7月29日(土)に、キャリア学習プログラム「わたしのみらい」特別編として、進学支援のセッションを行いました。

里親家庭の高校生から進学相談があったため、今回もアクセンチュア株式会社のご支援をいただきながら、個別相談として、進路について一緒に考え、資金計画や手続きについての情報を集めて資料を作成しました。

いつも思うのは、この作業を高校生自身や個人である里親さんが行うことはとても大変な作業だということです。経済的な支援が存在しながら準備の段階で燃え尽きてしまうという話も聞きました。何かのデータベースができればとも考えていますが、それぞれ個別の団体や企業が行う奨学金や毎年変わる大学等の制度について常に最新の情報を収集しまとめることも大変な作業です。

せっかくの制度ですので、より多くの子どもたちがその意欲と能力に見合った教育を受けて社会に出ていくことを、これからも支援していくつもりです。

サロンドエンジェル2017夏

7月28日(金)、自立支援プログラム出身者を対象にした卒業生プログラム「サロン・ド・エンジェル」を開催しました。

今回は渋谷の会場をお借りして、プレミアムフライデーの夜にスタッフと9名で食事を楽しみました。仕事の話や生活の話、これからについて、いろいろと話をして励まし合って、また次回の再会を約束して解散しました。

短い時間でしたが、少しずつ成長をしていく様子を見守ることができました。同時に、楽しい会を続けていくことで多くの卒業生たちとの安心できる拠り所として、このイベントを続けていきたいと思います。

プログラミング学習イベント

6月25日(日)に、児童養護施設の児童と職員を対象にした、プログラミング学習ワークショップを開催しました。

学習指導要領の改訂を踏まえ、今後、学校教育にてプログラミング学習が授業に含まれていくことが決定しています。家庭の状況によって学習や機会の格差が拡大していくこと、子どもの貧困の問題を解消しようと、アクセンチュア株式会社の協力のもと、いくつかの施設との連携に限定してテスト的に実施しました。

iPadを使ったプログラミングの基礎を学べる教材”Swift Playgrounds”は以前よりアメリカでも学校教育に用いられていますが、日本語化されたことで、この教材を使い、今回参加してくれた6名の小中高校生男女と2名の職員と、アクセンチュアのスタッフの皆様のサポートを受けながら、それぞれ学習を進めていきました。

ゲームのような画面でひとつずつ設定された課題をクリアしながらプログラムの構文や関数を学んでいくのですが、全員がとても集中して楽しんで取り組んでいました。大人よりも頭の柔軟な子どもたちは課題の意味をすぐに理解していく様子が見られました。今回はプログラミングに興味のある希望者だけを募集した会だったこともあり、とても満足度の高い、充実した時間になりました。「プログラムは好き」「こういう仕事に就きたい」「他の職業を希望しているけど知識は必要」といった声が聞かれました。

昼食には世田谷の赤木商店さんからのケータリングを用意していただき、温かく美味しい食事で楽しむことができました。

午後はジュニア・アチーブメント日本の協力で職業観やライフプランについて考える「キャッチ・ユア・ドリーム」ワークショップを行い、それぞれこれまでの自分や周囲の人のこと、これからの人生について考える機会となりました。

児童養護施設の児童を対象にしたプログラミング教育はまだまだほとんど行われていない分野ででしょう。しかしこれから学校教育で行われていくだけでなく、就労においても機会を増やし自立につなげる「手に職」系のスキルであることは間違いありません。企業や団体の連携があって彼ら自身が興味関心を持ち自立に向けて学ぶことができる機会はとても貴重なことでした。今後もこのイベントを続けていきたいとともに、多くの児童に向けた取り組みへと発展していくことを目指していきます。

この機会をご支援いただいたアクセンチュア株式会社の皆様に心から感謝いたします。

 

2017 福祉施設職員のためのワークショップ開催予定

2017年の「児童福祉施設職員のためのワークショップ」の開催は、2017年10月17日(火)・18日(水)の二日間を予定しています。

参加者募集の案内は夏ごろ、これまでご参加いただいていた各施設宛に発送する予定ですが、送付をご希望の際には上部メニュー「お問い合わせ」よりご連絡いただけますよう、よろしくお願いいたします。

自立支援プログラム神戸2016

3月20日、兵庫県の児童養護施設神戸少年の町にて、エンジェルサポート自立支援プログラム”KBTサミット2016”の修了式が行われました。
エンジェルサポートセンターとご支援をいただいておりますフィリップモリスジャパン合同会社から修了式に出席をさせていただきました

神戸少年の町では2016年度に10回のプログラムを実施し、高校生が自立に向けた社会生活の準備を重ねてきました。
この日は一年のプログラムの振り返りと修了証の授与を行い、高校三年生には春からの新生活に向けた門出のお祝いと一年生二年生には来年度以降の決意表明を行いました。

参加者の皆さんと職員の皆様とで、食堂でケーキとお茶をいただきながら、一年間のプログラムを振り返りました。最も印象に残った内容は何か、という話をしたところ、社会に出ている先輩が語ってくれた体験談や、住民票やマイナンバーなどの手続き、病院に一人で通院すること、など多くの意見が寄せられました。
また園内では自立生活に向けた準備として一人での生活体験ができるお部屋があり高校生が体験的に生活をしているとのことで、そこでの感想も話してもらいました。食事作りが大変、生活リズムを守ること、などの声があるなかで、ひとりがさみしい、という声もありました。

修了式では修了証の授与を一人ひとりに行い、神戸少年の町からは一人暮らしを始める三年生へ応急処置のできる救急箱が贈られました。

神戸少年の町でのプログラムも今年で8年となります。これまでの職員の皆様の実施の経験と参加した高校生たちの声を反映させて、毎年よりよい内容へと常に変わっているとのことでした。職員の皆様には心より感謝いたします。

この神戸での修了式をもって2016年度の全国10か所でのプログラムがすべて終了しました。
今年も多くの支援が実現しましたことをありがたく思います。