2017年3月13日、今年初めて行われた熊本県での自立支援プログラムの最終回と修了式が、熊本県の慈愛園で行われました。県内の慈愛園子供ホームとシオン園の二か所の児童養護施設から6名の高校三年生が参加し、6つのセッションで学びの時間を過ごしてきました。
この日は午前に「心の健康」として、今まで身近で生活をともにしてきた担当の先生方が一人ずつ寄り添いながら、これまでの自分の施設での暮らしを振り返り、自立前の不安を共有しながら、対処法を一緒に考えるワークを行いました。また自分でできる自分自身のケアの方法を学びました。
昼食をはさんで、午後はビジネスマナーの講師を招き、言葉遣いやおじぎの仕方などについて学びました。実際にやってみると意外にできていないことがわかり、よい学びになりました。
その後、年度最後の回として修了式を行い、エンジェルサポートセンターから修了証の授与、フィリップモリスジャパンから記念品目録の授与が行われました。一人ひとりが今後の生活に向けた決意表明を行いました。
さらに、担当の先生方が一人ひとりの卒園生に向けてメッセージを贈り、これまで一緒に過ごした時間や自立に向けての変化について語り、これからの生活へのエールが贈られました。
熊本県でエンジェルサポートプログラムを行うことは初めてのことでしたが、施設長先生方をはじめ職員の皆様のお力でとても充実した時間になっているようでした。震災後の熊本から社会に出ていく子供たちをどうにか支援したいと始めたプログラムですが、来年度以降も継続した実施ができるように取り組みを続けていきたいと思いました。