2月5日(日)に社会的養護からの自立支援のためのキャリア教育プログラム「わたしのみらい」の今年度第3回目のプログラムを行いました。今回もアクセンチュア株式会社を会場としてお借りしました。また講師・スタッフとして多くの社員の皆様にもご協力をいただきました。
参加者は東京や近県の児童養護施設や里親家庭で生活する高校生12名と職員4名の16名で行い、それぞれの自立に向けての準備の機会としました。今回の内容は職場見学、職業体験としてのプログラミング、そして公益社団法人ジュニア・アチーブメント日本のご協力で、自分の特性とキャリアを考える「キャッチ・ユア・ドリーム」ワークショップを行いました。
IDカードでゲートを開けて入館するようなビルの高層階にあるとてもきれいなオフィスで、プログラミングも未体験者がほとんどだったため、初めは緊張した表情でが多く見られましたが、プログラミング学習のツールがゲームプログラミングを通して学ぶことができたことや、参加者一人につきスタッフが一人以上ついて気さくに話をしてくれていたこともあり、次第にリラックスして会話も増えていくようすが見られました。
お昼は下北沢にあるかまいキッチンからケータリングを用意していただきました。調味料をあまり使わず特に砂糖を使わないで素材の味を活かす料理はどれもおいしく皆でいただきました。冬野菜のスープは食べてみて材料が何か考えてみてください、とのクイズには、その深い風味に高校生も大人も、ネギ、きのこ、カリフラワー、じゃがいも、など考えていましたが、正解は白菜でした。
午後は自分のライフプランを考える前に、周りの大人へのインタビューから始めました。今回は児童養護施設出身の先輩もスタッフとして参加していただきましたので、ご自身の高校時代のことからその後、現在に至るまで、お仕事や家族についてお話しをいただきました。参加者からも質問が多くあり、いずれも丁寧に回答をしていただきました。貴重な機会となったと思います。
大人へのインタビューと参加者同士のインタビューを通して様々な生き方を感じて、自分の興味や特技を振り返り、将来の目標設定と、何歳までに何をしていこうかというプランをそれぞれ立てていきました。頭の中の漠然とした夢だったものを、現実的なプランとして書き出し共有することは、夢を実現させるためにとても大切な経験になりました。
長い一日のプログラムでしたが、充実していたようで参加者は時間が過ぎてもいつまでも残っていてパートナースタッフと話し込んでいるようすが見られました。
参加者からのアンケートでは、
- 今日の内容は自分の自立に向けて、役に立たないところがないと思った。
- 自分の将来について深く考えさせられたと思う。
- 卒業生の話が興味深かった。
など多くのコメントがありました。
また参加職員アンケートでも、
- スタッフは率直にフレンドリーに意見を述べていて子どもに大きな刺激を与えていた。
- 漠然とした将来のことを明確にさせるにはぴったりの企画。
- 来年も一年成長した子どもを連れて参加したい。
との多くのコメントがありました。
好評をいただいた「わたしのみらい」はアクセンチュア株式会社のご支援により来年度の実施も計画しており、より多くの企業、分野での職場体験や職業体験ができることを企画しています。