わたしのみらい2018 税務署体験/家計管理

8月8日(水)首都圏・福島県の児童養護施設、里親家庭の中高生たちが午前中のプログラム会場である立川税務署に集合しました。当日は台風接近による雨風にもかかわらず予定通り全員参加!!無事にプログラムを開催することができました。

税務署に来ることが初めての中高生たちは少し緊張した面持ちです。実際に業務をしている署内の見学や、税務署の仕事についてわかりやすく教えていただくなかで、私たちが安心して生活するために納税が大事なことなのだということを学びました。1億円(もちろん見本!)という大金を実際に自分の手で持ってみるという体験もしました。10kgとかなりの重量でみんなびっくりです!そして、国家公務員税務署職員採用試験に合格した若手の職員さんたちにより採用後に税務署で働くための研修を行う「税務大学校」での話や、寮生活の様子、この仕事を志した理由などお聞きすることができました。ちなみに「税務大学校」は大学とは違います。採用決定後に業務のための研修を行う学校のことです。高等学校卒業(または見込み)であれば税務職員受験資格があります。興味のある人は「税務職員採用試験」で検索してみてください。研修は大変だそうです。しかし、その分一緒に過ごした仲間とのつながりは強いものがあるとのこと。お給料をいただきながら研修できるという仕組みを知り驚いている参加者もいました。実際に仕事をしている現場を見学できたこと、そして直接話を聞けたことは大変好評でした。

午後はアクセンチュア株式会社のお兄さんお姉さんたちと一緒に、自立後のお金の管理について学びました。一人で暮らすことを想定して一ヶ月の生活費予算計画をたてます。始めに支出を書き出し、その後収支を書き出していくと…なんと…「赤字だ~!」そんな声があちこちから聞こえてきました。漠然と考えていただけではわからないけれど、こうして書き出して計算してみることで実感が湧き現実的に考えることができます。進学する人にとって奨学金の金額は大きなポイントです。バイトについても金額だけ考え長時間バイトをすると睡眠時間がなくなってしまいます。食費についても外食と自炊では大きな差があります。午前中習った税金も意識して考えます。貯金の金額をどうするか、交際費もいるし…具体的なイメージを膨らませ、お兄さんお姉さんたちの助言を聞きながら予算立てをした結果を表にして発表しました。それぞれの工夫が垣間見えるものであり、中高生にとって大事な経験になりました。

今回は午前、午後と自立に向けてとても大切なプログラム内容で、参加者からは「普段経験しないことばかりで疲れたけど楽しかった!」「将来について考えることができて良かった」「勉強になった。ためになった」などの感想をいただきました。

2018年の「わたしのみらいプログラム」は今回で終了となります。参加してくれた中高生のみなさん本当にありがとうございました。そしてお疲れさまでした。

今後もみなさんに役立つ情報をお届けし、多くの経験をしてもらえるように魅力的なプログラムの準備を行い実施が決定したら随時お知らせしていきます。楽しみに待っていてください。