自立支援プログラム青森2016

2月10日、青森県の児童養護施設あけぼの学園にて、2016年度自立支援プログラムの最終回と修了式が行われました。

あけぼの学園では今年度5回のプログラムを行い、4人の高校三年生が自立に向けての準備を進めてきました。この日は学園長先生をはじめ職員の皆様と地域の里親さんにお手伝いをいただきながら調理実習を行ないました。

4人とも早くから進路を決定していて、3月の高校卒業後はそれぞれの道へ進むことが決まっています。料理の大切さはよく理解しているとのことで、参加者の中には毎日の暮らしの中で調理に触れることができるよう学園の調理場の手伝いをしていて、そのために必要な食品衛生の講習を受講してきた、という高校生もいました。

この日のメニューはごはんとみそ汁、焼き魚やおひたし、肉じゃが、玉子焼きといった和食と、カレーライスとサラダとスープの洋食の2種類の食事をそれぞれ分担して作りました。
普段から慣れている参加者も初めて知ることがあり、里親さん方も見本を見せながら丁寧に指導してくださったことで、それぞれ自分の担当の料理を完成させることができました。
作った料理は昼食として全員でいただきました。どれも上手にできあがっていて、おいしくいただきました。

片づけの後、一年間のプログラムを終えたことで修了式を行い、一人ずつ修了証を授与し、フィリップモリスジャパンの協賛とAOKIからのご協力をいただき、全員に新生活のために布団セットとビジネススーツのプレゼントが授与されました。またこの日の感想と今後の決意表明を宣言して一年間のプログラムがすべて終わりました。

青森県の卒業生は就職先が県外になることが多く、生活場所が出身施設からも遠方になるため、職員も出身者に会いに行く機会も頻繁にはむつかしいため、事前に多くの準備をしておきたいとの考えがあります。このエンジェルサポートでの講習が今回の四名やこれからの後輩の皆さんにとってのよい機会になることを期待しています。