暮らしの経済・法律と契約について

12月14日(日)に東京会場にて自立支援プログラムを行いました。

今年度のプログラムもこれで第4回目となりましたが、これまで参加者から寄せられた感想のなかで、「進学や就職した後の生活の様子が知りたい」「生活していく中で具体的に何に気をつけたらいいのかわからない」といった声が多くありました。また、12月になって春からの進路が具体的になる時期でもあります。より自分自身の生活と重ね合わせイメージしやすいよう、今回は前半に「暮らしの経済学」として、お金の話、大学生の生活、ひとり暮らし、目標に向かって努力すること、などについて、明治大学会計専門職大学院の学生の皆さんから、実体験を元に話をしてもらいました。

参加者のアンケートでは、給与明細の見方、特に控除について詳しく教わることができたことがよかった、というコメントが多くありました。また学生の皆さんの実体験からくる話はどれも印象深かったようで、ひとり暮らしの大変さやお金を貯める大切さを知った、大学についての印象が変わった、というコメントもありました。

後半は、司法書士の皆さんから、法律や契約に関するクイズに答えながら、生活のなかで困ってしまったときにどうしたらよいか考える時間としました。身近な契約や人間関係でのトラブルに対してどのように対応するか、グループで話し合いながら答えを出していきますが、どこも様々な意見が交わされなかなか統一できないようでした。正解が発表されるたびに大きな声が出てしまうほど盛り上がっていました。ただアンケートでは「色々な意見が聞けたが、本当に自分だったらどうするかをもう一度考えようと思った」というコメントがありました。実際のトラブルに対してどのように対応するのか、注意して考えるきっかけになればいいのではないでしょうか。他にも「困ったときの身近な相談先を知っておきたい」「クーリングオフを詳しく知っておきたい」とのコメントがありました。今から備えることの大切さを知る機会になったようです。

次回は今年度の最終回です。毎年恒例の宿泊研修を2月に行います。熱心に取り組んできた彼らのよい出発の日となるように、最後まで支えて参ります。