自立支援プログラム2012

9月2日(日)に立川市女性総合センター・アイムにて、今年度第一回目の自立支援プログラムを開催しました。

10年目の節目となる今年のプログラムはこれから2013年1月まで、さまざまな内容で全5回を実施し、施設から出て新しい生活を始める高校生たちを支援します。

今回はオリエンテーションや自己紹介の後、エンジェルサポートセンターのメンバーでもある臨床心理士の榊原明美さんを講師に、自分でできる心の健康の保ち方やコミュニケーションについて、実習とあわせながら学びました。

初めての環境に緊張していた参加者たちも、お互いを知るゲームや明美先生のトークで次第にリラックスしてきたようすでした。ランチタイムには声をかけあって一緒にお弁当を食べたり、お互いの施設での暮らしの違いについて話したりして、盛り上がっていました。

午後はライフプランニングを学びました。まず児童養護施設出身で高校時代には自立支援プログラムに参加をしていた大学生が、自らの体験を元に高校時代のことから進学して今まで、費用や生活などのことについて語り、「大変だけど頑張れば応援してくれる人は必ずいる」と後輩たちにメッセージを贈りました。

また東京都による調査の結果から、施設出身者が生活の中で困っていることなどについて触れ、社会の中で孤立するのではなく、困ったことやわからないことがあったらいつでも相談することが大切だということを学びました。

最後に「夢の本質」についての話があり、就職や進学について考えるときに、本当に実現したいことは何なのかを自分で確かめることが大切だ、ということを学びました。

長い一日のプログラムでしたが、参加者の皆さんはよく頑張って熱心にメモをとりながら話を聞いていました。終了後のアンケートには以下のようなコメントがありました。

  • 本当に自立に必要な基本的なことやたくさんのことを学べた。
  • 応援してくださっている人がたくさんいることに気づけた。
  • 実際に施設を出て進学した人の話を聞けたのはすごくよかった。
  • 皆さん親切で優しかったです。

これから多くのことを学び成長していく彼らに寄り添い見守っていきます。次回は10月に金銭管理と消費生活について学びます。